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俺も私たちも  作者: 五嶋 月
【第1章】5人のYouTuber
8/19

【第8話】リーダー『村上春花』

全くどうしたらいいのか。

学校中だけでなく、登下校中も話はできない。

さすがにあいつらの家に上がるわけにもいかない。

もう諦めるべきなのかもしれない。

そりゃそうだ。まだ転校して2日目で4人の女子と喋っているという状況がおかしい。

ましてや、全くタイプの違うYouTuber相手なんだ。

もう諦めよう。





━━ブー

携帯だ。



[春花さんから新着メッセージが1件あります。]

どうやら春花のようだ。

「なになに…」


[みんなで話し合った結果、みんなの家で交代制で優多に来てもらうようにしました。てことで今日は私の家。

18時頃冬乃と一緒に来て。]



「家だと…?」

冬乃がいればとりあえず道には迷わないが。



ていうか、転校して2日目で女子の家だと?

こんなアニメのような展開があるものなのか。



なんだかんだ今日の学校は終わった。

1人で真っ直ぐ家に向かう。







この2日間色々ありすぎた。

冬乃は意外と積極的だし、夏海は元気すぎると思っていたが、正義感あるし、秋奈には早速嫌われたし…

あとは春花か。


まあとりあえず家に着いた。

18時まで暇を潰そう。

そうだ、久々に動画でも撮ろうか。


「はい、皆さんこんにちは!ゆたっちです。

今日は久々にマッスルプロ野球をやりまーす。」








よし、撮り終えたぞ。

17時47分か。丁度いい。

冬乃を呼びに行こう。


━━ピンポーン



「はーい。」

何やら聞き馴染みのない声だ。

お母さんか…?

出てきたのは若い女の人だった。

「どちら様?」


「隣に引っ越してきました三宅です。冬乃さんはいますか?」


「冬乃?16時半くらいにどっか出かけてったぞ。」

「あ、ちなみに私は冬乃の姉だぞ。」


なんか男みたいな口調だな…



「ありがとうございます。」

おかしいぞ。

冬乃は今家にいるはずだし、仮に先行っていたとしても

16時半は早すぎる。


[冬乃、家にいなかった。どうすればいい?]

冬乃に連絡しようか迷ったが、さすがにキモがられる可能性があるのでやめといた。



そして、すぐに返信が来た。

[嘘!うちにもいないけど…

まあいいや!とりあえず地図送るからこのとおり来て!]

同時に地図の写真も送られてきた。



その地図通り行き、着いた。

表札も村上だし間違いないな。


━━ピンポーン


「はーい。」

「三宅です。」


「よっ!優多!」


「夏海と秋奈は?」

「よ…」


「ん?」


「嘘よ…今日指導あるの嘘。」

「は?どういうことだ。」

「優多に直接聞きたいことがあって呼んだだけ。」

「あ、でも明日から交代制で来てもらうよ。」



「そ、そうなのか。で、聞きたいことってなんだ?」



「私たち4人と出会って今日で2日目。みんなとも話せたし、顔も分かってきたよね?」

「お、おう。」









『私たち4人で、誰がタイプ?』



「…!?」

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