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俺も私たちも  作者: 五嶋 月
【第1章】5人のYouTuber
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【第4話】人見知り『柳田冬乃』

「よし、今日はとりあえずここまでだ。また明日。」

「うん、ありがとね。」

春花が言った。

「よし、帰るかー。」





ギュッギュッ…


「うん?」

服が引っ張られた様な気がして俺は振り向いた。



冬乃がいた。


「どうした、冬乃。」



「…ろ」


「ん?もう1回いいか?」



「一緒に帰ろ。」

驚いた。

人見知りだと聞いていた冬乃が俺と帰りたがっているだと…!?


てか、こんな美少女と帰っていいものなのだろうか。



「家こっちなのか?」

「…ん。」


恐らくうんと言ったのだろう。


「なら帰るか。」


気まずい。

中々会話が弾まないまま、家の前に着いた。


「んじゃ、俺ここのマンションやから。」


「…も。」

「ん?もう1回頼む」

「私も。」



「え!?」

「冬乃もこのマンションなのか?」

「…ん。」

小さく頷いた。


そして入り口を通り、エレベーターに乗ろうとする。

「何階だ?」

「…い。」

「ん?」

「7階。」

「お!俺もや。」


なんだろう。冬乃と喋っていると、不思議と元気になれる気がする。俺は今まで女子となんか喋ってなかったけど、すごく楽しい。


「もしかして柳田さん?」


「…で…の。」



「ん?」

「なんでわかるの。」

「いやーなんかここに引っ越してきた時、隣の家の子が同じ高校だって言う話を聞いたんだ。」

「…は…り?」

「ん?」

「てことは、隣?」

「そうだな。」


「…ち…たい。」


「ん?」

「毎日登下校したい。」

「もちろんいいぞ。」

「ただ、あんまみんなにバレないようにな。」


ていうか、俺何回聞き直したんやろ。

別に全く苦ではないが…。


「じゃあまた明日。」

「うん!」

思わず驚く程の冬乃の声だった。

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