【第3話】YouTuber指導②
「まずはグループ名からだ。」
「意外と大事な事だからな。」
「グループ名?」
「YouTuberとして活動している名前だ。」
「あー、『令和ドフラミンゴ』だよ。」
春花が答えた。
「!?」
「課題はもう既に見えてないか?」
「え、なんで?」
秋奈が言う。
「なんでもクソもあるか、明らかに名前からしてダメだ。」
「えー結構気に入ってたのに。てか、私はあなたに教えてもらうとか嫌なんですけど。」
秋奈が言う。
「でも、有名になりたいんでしょ?」
春花が秋奈に言う。
「有名になるのとは話が別よ。自分の力でやらないと意味が無いことっていうのもあるのよ。」
秋奈は答える。
「もういい、やると決めたことはやる。俺も徹底的にやらせてもらう。」
優多が少し怒りながら言う。
「グループ名は、お前らの名前を活かせ。」
「[春花] [夏海] [秋奈] [冬乃]の名前を活かした名前だ。」
「…?」
「あーもういい、俺が決める。」
「えー令和ドフラミンゴ気に入ってたのに。」
「『キャトルセゾン』だ。」
「おーなんか良いね。」
「だろ、お前らはキャトルセゾンとして活動してもらう。」
「あとはYouTuberとして一番大切なことを教える。」
「大切なこと?」
「それは、視聴者の視点になって動画を撮ることだ。
撮ることに限らず、どうやったら視聴者が喜んでもらえるか考えて企画作りをすることも同じく大切なこと。」
「なんか難しい。」
みんながボソッと呟いた。
「おい、あの転校生春花さん達とずっと喋ってるぜ。」
「まじかよ、明日しばこうかな。」