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俺も私たちも  作者: 五嶋 月
【第3章】5人の修学旅行
17/19

【第17話】優多の東京ドームデビュー

――東京にて

待ちに待った修学旅行がスタートした。

人がものすごい東京駅にて4人班の行動が始まろうとしていた。


「じゃあ、各自自由行動な。」

担任が全員に呼びかけた。




――春花の心情

いよいよ始まった。

この修学旅行で自分の気持ちを知る。

そして、あの3人の誰よりも優多に近づく。


「最初どこ行く!」


笑顔で春花が言う。


「東京ドーム行きたい。」


優多が答えた。



東京ドーム…?

確かジャイアンツの本拠地だったっけ?

優多野球好きなのかな?


「野球好きなの?」


「あー、小学校の頃やってたからね。父親がジャイアンツファンで俺も影響受けたみたいな?」


そうなんだ。優多は野球が好きなんだ。

私も野球に興味持とうかな。


「じゃあ東京ドーム行こ!」


「いいのか?」


「もちろん!」


「ありがとな。次は春花の行きたい場所でいいぞ。」


「ううん。優多の行きたいところについて行きたい。」

大きく首を振りながら春花が言った。


「本当にいいのか?春花遠慮なく言っていいんだぞ。」


「いいよ。優多の行きたいところに私も行きたいから。」


「ふーん。じゃあ遠慮なく。」

ニヤケながら優多が言った。




――東京ドームにて

「うわー。これが東京ドームかー。」

優多は感動していた。


「優多、東京来るの初めて?」


「そうなんだよ。うち旅行とかもしたことなくてさ。だから初めての旅行なんだよ。」


優多の初めての旅行が私と2人きり…?

これって実質デートなのでは…?


「初めての旅行が私となんかでいいの?」


「良くはないぞ。出会って1ヶ月しか経ってないしな。出来ることなら母としたかった。」


やっぱり脈ナシなのかな…

春花は失望していた。


「でもな、お前と出会ってなければなんて後悔はしてないぞ。この先も後悔することはないだろう。」


「それって、私と出会えて良かったってこと?」

照れながら聞いた。


「まあそういうことになる。だが、それは夏海、秋奈、冬乃に対しても一緒だ。」


やっぱり…。

あの3人より1歩前に出たい。

春花は気持ちが大きく動いていた。

出会って1ヶ月なのになんでこんなに好きになっちゃんたんだろ。

てか、もう好きになってるじゃん。


心の中で1人で会話をしていた。


「ねえ。優多。もし私に好きな人ができたって言ったらどう思う?」



「急だな。別にどうも思わんし、それよりYouTubeは大丈夫なのかとは思うが。」



「そっか…。」


「どうした?」


「なんでもないよ。」

自信をなくしていた春花。



「なんだよ。もうちょっと見て回るぞ。」















「もしその好きな人が君だったらどう思う?」





「え?」












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