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俺も私たちも  作者: 五嶋 月
【第2章】優多の過去
12/19

【第12話】『感謝』



ただ、ここからの道のりがかなり厳しいものだった。

この時は、中学2年生。

チャンネル登録者数の伸び具合が上がっていくのと同時に、アンチコメントも増えていく。


「なんでこんな人気なのかわからん。」


「普通につまらんのだがw」


「YouTuberやめたら?」


「家庭状況嘘なんじゃねw」


などなど多数のアンチコメントが寄せられた。



耐えれなかった。

何度も挫折しかけた。

応援してくださっている方々のことを忘れてしまうくらい俺はかなり精神的にやられていた。



それは学校生活までにも及んだ。

今までそこそこ取れていた成績もグッと落ち、母にもかなり迷惑をかけた。


そして、遂にYouTuberとして活動しているということが母にバレたのだ。


それは成績の急な低下。

母が帰ってきてもずっと部屋にこもっていること。

などなど今までの生活とはかけ離れた生活をしていたことをやはり母は疑問を持っていたらしい。



「ねえ、なんか隠していることない?」


「な、なんの事だよ。」


「ほら、こんな成績も下がっているし、ずっと部屋にいるし。」


「それがなんだよ。」


「まあもういい、あんたYouTubeやってるでしょ。」


「何故それを。」


「優多が思っている以上に私は優多が何してるかわかるのよ。親だから。」


「ごめんなさい。」


「え、何謝ってるの?」


「だって、勝手に始めたし、勝手に機材とかも買っちゃったし。」


「それがなんなのよ。私は優多が幸せならそれでいい。趣味が見つかったなら良いじゃない。 これからもやるんでしょ?だったら応援するわよ。」


涙が溢れてきた。

滅多に話せない母だがこんなことを思ってくれていたとは思いもしなかった。


「ほら、ご飯出来たわよ。」


「うん(泣)」


そんな母の応援があってこそ今の自分があると思う。

こうして結婚出来たのも、全てのきっかけを作ってくれたのは母だから。


女手一つで育ててくれた母。

今、感謝しきれないほど感謝している。

俺は親孝行出来ているのだろうか。


大人になった今でもそんなことを時々思うのだ。













「お母さん、ありがとう。」

母には感謝を忘れずに生きていかなければならない。

きっと子どものことが大好きなのだから。

まだまだ続く優多の過去編!

感想の方もどんどん送っていただければ嬉しいです!

これからもよろしくお願いします!

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