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俺も私たちも  作者: 五嶋 月
【第1章】5人のYouTuber
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【第1話】俺も私たちも

登場人物

主人公

三宅優多

ヒロイン

村上春花

横川夏海

桜木秋奈

柳田冬乃

2027年のある日。

日本中を震撼させる出来事が起きた。


[超人気ゲーム実況者「ゆたっち」と超人気グループYouTuberメンバーの1人が電撃婚]


という内容だった



━━5年前…


「初めまして。三宅優多と言います。よろしくお願いします。」

俺は今日、この愛理高校に転校してきた。


早速自分の席に座ろうとすると後ろの女子からある事を言われ、俺は驚愕した。


「ねえ、あなたゆたっちだよね。YouTuberの。」

「な、何言ってんの?そんな訳ないじゃん。」


思わず戸惑ってしまったが、正体を明かす訳にはいかない。


「誤魔化しても無駄。声でわかるもん。」


驚いた。YouTube活動と私生活では声を分けていた。


それがこんな一瞬でバレてしまうとは想像もつかなかった。


「分かった。認める。認めるから誰にも言うな。」

「それはどうだろうね。」


「おい」


声をかけたが廊下へ出ていってしまった。


「夏海!秋奈!冬乃!全員集合!」

さっきの女子の声が響いていた。


何かを言っているようだったが聞こえなかった。

しかし全員がやたらとこちらを見ている。

そこで察したのだ。


「あいつ…やりやがったな。今すぐ文句を言ってやる。」

「おい!話が違うぞ」

「あれ?別に話さないなんて言ってないよーん」


「ねえ、ほんとにゆたっちなんですか!?」

「えー全然思ってたのと違うんですけど。」

「本当にゆたっちなの?有り得ない」


散々言われ、思わず声を荒らげてしまった。


「おい!お前ら絶対言うんじゃねえぞ。言ったらどうなるかわかってんだろうな。」

「うーわ。女子に向かってその口調はやばいよ。ゆたっちの裏の顔ってこんなんだったんだね。」


「まあ、じゃあ言う事を聞いて!」

1人の女子が言った。


「なんだ」


「私たちを指導して。」


「…は?」


「え、指導の意味わからない?」


「…は?」


「あれー春花言ってなかったのー?」


「あ、言うの忘れてた。」


ここからだ。俺の人生がさらに大きく変わったのは。

5年経った今でも当時が蘇る。

こいつらのこの発言さえなければ今頃普通の人気ゲーム実況者として人生を送れていただろう。



『私たちもYouTuberなんだよ。』



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