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シルヴィへの想いをはっきりと自覚したその夜以来、ニコラスの心はますます彼女によって占められた。


今のシルヴィの自分への気持ちは分からない。彼女はまだ自分のことを好きでいてくれるのだろうか。


それとも、もう自分への気持ちは消えてしまったのだろうか。


けれど、ニコラスの彼女に対する気持ちはこの上ないくらいにはっきりした。


一度自覚した気持ちを、消すことも無視することも、ニコラスにはできなかった。


彼女の今の心境がどうであれ、自分の想いを彼女に伝えなければ。そのためには、まず彼女に会わなければならなかった。


ニコラスの気持ちが固まった頃、毎年4月に開かれる学祭の季節になった。ニコラスたちにとっては三度目の学祭だ。


去年の学祭の日に、ニコラスはシルヴィに初めて出会った。


今年は来てくれるだろうか。


自分を避けて、来ないかもしれない。そう覚悟しつつも、ニコラスは期待せずにはいられなかった。


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