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ニコラスはその翌々日にナルフィを出発することにした。あの遠乗り以来、シルヴィと顔を合わせる機会はなかった。


ラザールに見送られてナルフィ城を出た時、ニコラスは何かナルフィでやり残したことがあったような気がした。


だが、それが何なのかは思い出せなかった。


やり残したことが何だったのか、ニコラスは故郷スコルへ向かう道中考えた。


そして気づいた瞬間、思わず


「あっ」


と小さな声をもらしてしまった。


ニコラスがナルフィでやり残したことというのは、シルヴィとの手合わせだ。毎回毎回しつこいくらいにニコラスに挑んでくるシルヴィである。きっと今回もニコラスと対戦したかっただろう。


けれど仕方ない、他ならぬ彼女が体調を崩してしまったのだから。


しかし、ニコラスは特に悲観しなかった。きっと彼女は新学期が始まったら、自分を訪ねてローゲにやって来るだろう。そんな気がした。


そしてそれは確信にも似ていた。


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