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第5話 異世界ってこんなところ。そんなお話。

どうもち~やんです。もみじ饅頭はおみやげとしてもらいました。


誤字脱字等は感想欄にてお願いします。



―――〈固有名:利上 優(りがみすぐる)出現(スポーン)しました。〉

―――〈天恵(ギフト)スキル【解放(ユニーク)】を入手しました。〉

―――〈天恵(ギフト)スキル【抑圧(レア)】を入手しました。〉

―――〈天恵武装(ギフトウェポン)【オーディン・グングニル(ユニーク)】を入手しました。〉

―――〈称号【オーディンの使徒】を入手しました。〉

―――〈スキル【オーディン(ユニーク)】を入手しました。〉

―――〈スキル【顕現(ヒム・ディセント)(ユニーク)】を入手しました。〉

―――〈固有名:フェンリルを使役しました。〉

―――〈スキル【破滅(ラグナロク)(ユニーク)】を入手しました。〉

















「......頭痛い。」


 気づけば砂漠のど真ん中にいた。どうやら転生には成功したものの、人里離れた秘境か奥地に飛ばされてしまったようだ。



「......」


 ふと横を見ると、白いテーブル。その上には煎餅と饅頭が置いてある。あの客間らしき部屋(しろいへや)にあったものだ。



「そういえば、このテーブルも転送陣の上にあったっけ。」


 とりあえず饅頭を食べながら考える。袋がビニールな上、「も●じまんじゅう」と書かれてあるのは気にしてはいけない。......あの幼女神(めがみ)、広島まで行ったのか。



「この体......精神生命体ではなさそうだな。」


 本当に良かった。人がいる世界でも、自分だけゴーストとか最悪だ。せめてまともに話せる相手が欲しい。



「ところで......スキルってどうやって使うんだろう?ていうか早く寝る場所も見つけないとだし。」


 そう、たしかあの幼女神(めがみ)はこう言っていた。「天恵(ギフト)スキルを渡す」と。その記憶が違わないのなら、「天恵(ギフト)スキル」とやらを手に入れたはずなんだが。スキルの使い方が分からない。さらに今の時刻はおそらく午前中、9時くらいだろう。この星でも24時間制なのかは知らないが、残り9時間ほどで日が暮れるとしたらそれまでに寝床を確保しないと大変だ。



「よし、洞窟でも探すか。」


 少し歩き回って見ることにした。




















「まさか太陽が北にあるとは。」


 ......騙された。あのまま洞窟を探していたら、すぐに日が暮れてしまった。この星の地軸の向きが地球と違うのか、それともここが南半球なのかはわからないが、とにかく今は夜だ。



「この世界にどんな生物がいるかわからないし......。とりあえず攻撃くらいはできるようになりたいな。」


 モンスターの情報もスキルの使い方?も何も教わらずに来たので、今モンスターに襲われたらひとたまりもないだろう。



「たしか『異世界転生物語(例の小説)』だと、()()()()()が見られ......ってうわっ!」


 突然、頭に大量の情報が流れ込んでくる。どうやら自分のステータスのようだ。さらにそれらは文字としてではなく、全て概念としての情報だった。


「このままじゃわかりづらいな。文章にしてくれると助かるんだけど......?あ、できた。」


 ......このステータス、というよりかはゲームの「メニュー」のような情報は、自分が望めば画面のように自分の目の前に出現させることができた。しかも触れる。



「えー......。何この謎物質。......ファンタジー......なのかな?」


 どうやらこの「メニュー画面」、自分だけしか触れないようだ。他の物質は通り抜けるらしい。あの幼女神(めがみ)は「いろいろファンタジーっぽい」と言っていたが、これじゃあまるでゲームだ。



「いろいろ項目があるな。なになに、『ステータス』、『インベントリ』、『ログ』、『スキル』、『アイテム合成』、『ショップ』、『設定』、『ヘルプ』......?」


 え!?「ヘルプ」あるの!?何それ!?ここを押せば大抵の疑問は解決しそうだ。



「ヘルプは後でじっくり見るとして......。」


 『スキル』の項目を押す。すると、スキルの一覧と説明が出てきた。だが、最初に手に入れた3つのスキルの下に何やら見たことのないスキルが並んでいる。



「これが天恵(ギフト)スキルってやつかな?」



【解放(ユニーク)】

[真の能力を解き放つ。]


【抑圧(レア)】

[このスキルを持つ者は、真の能力を引き出すことができない。]


破滅(ラグナロク)(ユニーク)】

[然るべき(とき)に、世界の■■と■■を行う。]


顕現(ヒム・ディセント)(ユニーク)】

[このスキルを持つ者は、■を体現させることができる。]


【オーディン(ユニーク)】

[【試す者】との契約の証。■■■■■......。]



「......ナニコレ。」


 正直、厄介事の匂いしかしない。オーディンってのはあの幼女神(めがみ)の名前だったっけ。それにしてもわからない単語が多い。「真の能力」ってなんだ!「然るべき(とき)」っていつだ!【試す者】って誰だ!「■■■■■」ってなんだぁぁぁ!!



「はあ、はあ。一旦落ち着こう。」


 謎ワードが多すぎて、一ミリも理解できない。だけどとりあえずやばいスキルだというのは分かった。使ったら世界がアポカリプスしそうなレベルでやばい。



「とりあえず戻ってきたし、今日はここで寝るか。」


 転生したときの場所にはテーブルや饅頭、煎餅にお茶も置いてあったので、あと一日くらいは持つだろう。とりあえず今日はここで寝ることにした。



「......明日からどうするかな。」


 とりあえず当面は人間と会うことが目標だ。言葉が通じるかはわからないが、居るだけで安心感が違う。



「明日は食糧でも探すかな。」


こうして僕の異世界生活一日目は幕を閉じたんだ。




厨二病ワードは考えるのが面倒です。

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