メイド
急にメイド1人と同居しろなんて言われても無理でしょうが!今日、あのうざい神父のせいでここに飛ばされて全然落ち着いてないのに・・
「え~だって、私と理沙とアリスの三人で暮らしてて眠る時とか狭かったのよ~。だからこれを機に私も広い生活をしたいのよ!」
「私も三人で暮らしてて狭かったです。なので、天神様の所で暮らすのは良い考えかと思います。」
「私も~それで良いと思います~」
「皆さんが賛成でもダメなんです!」
だって異性だからだ!そもそも甲城さんはよく僕の所で暮らすと言えたものだ。
「もし理沙と一緒に暮らしてくれたら私ができる事なら何でもするよ。」
「そういうので僕を騙そうだなんて無理です・・」
そこである事を思いつく。魔法だ。僕はレットドラゴンの炎を魔法で守れたはずがそもそも魔法ができない僕は焼かれ死にあのうざい神父様のミスによりここに来た(吹っ飛ばされた)のだ。魔法さえあれば炎を防げたかもしれない。なので、これを機に魔法を覚え、元の世界に戻ったら皆に成長した姿を見せるんだ!
「何でもするんですね?」
「うん。ただし、エロい事はダメだからね。」
「そんなのする訳ないじゃないですか!」
「まぁ、今は理沙からこの世界について聞いててね。明日、陸人君がやりたい事を教えてね。」
「はい・・っていうか、理沙さんとは一緒には暮らしませんよ?」
「え?一緒に暮らさないの?」
「暮らしませんからね!!」
僕がそう言うと、松島さんや理沙さんは少し寂しそうな顔をする。
「そんなに僕と理沙さんを同居させたいんですか!?」
「だって3人で住んでて狭かったもん!」
「だからって同居させるのはおかしのでは!?」
その後、様々な説得を行ったが、全て不発弾となり結局同居するはめとなった。
「ま、まじかよ、本当に大丈夫かな・・・」
「大丈夫ですよ、私がいるので」
もういるんかい。思わずそうつっこみたくなった。さすがに、決まったその日から来るなんて。
「もし、なにか聞きたいことがあれば今のうちに聞いといて下さい」
甲城さんがそう言うので僕は様々な事を聞いた。この世界には何があり何がないのか等。質問をしていると時間が11時を指していた。ちなみに、この世界に来る前にも時計はありました。そんな事を考えているとふと思う。この世界で寝るのは初めてだなと。なんやかんやで長かったような短かったような。まぁ、寝ればどうにかなるだろう。そう思い僕は寝たのであった。