他の転移者
「言い方を変えると、元々天神君のいた世界の人」
マジかよ・・・僕以外にもいたなんて・・ここまでの話を聞いて僕は二つの質問を抱えた。
「二つ質問があります。まず、松島さんはどうやってここに来たんですか?」
「えっと、私は暗黒魔法が使えて全てと言っていいほど使えるわ。でも一つを除いてね。その暗黒魔法は使えば相手を即死させられるんだけど慣れてないと自分がどうなるかわからないの。それを知ってて私はその魔法を使ったんだ。そしたら目の前が真っ暗になって気がついたらここにいたって訳。一応この国に関してはあのうざい神父から聞いたから大丈夫だったんだけどね。」
なるほど・・やはり暗黒魔法は危険だな・・・松島さんもあの神父をうざいと思うんだ。
「もう一つは?」
「もう一つはなぜ僕の名前を知っているかです。」
僕は一度も名前を名乗ってはいない。
「あのうざい神父から聞いたんだよ。もうじき新しい異世界人が来るって。」
なるほど。だから僕の名前を知っていたのか。・・・ん?ちょっとまてよ。新しいって何だよ!?
「松島さん!新しいって事は他にもいるんですか?」
「あ、うん。私が知ってるのは二人だけど他にもいるっぽい。」
「ではその二人はどこにいるかわかりますか?」
「えっと・・・」
コンコン!
松島さんの部屋に誰かがノックしている。
「はーい!」
「松島様。ただいま帰りました。」
そこにはメイド服を着ている女性が二人いた。一人はロングの金髪で175cm位である。もう一人は黒髪のショートで160cm位である。
「ついに松島様が男を連れてきましたよ!今日は赤飯ですね!!」
「ちょ、違うよぉ!何言ってるのよ理沙!この子は天神陸人君。あのうざい神父が言ってた異世界人よ。」
「なぁ~んだ。てっきり~、彼氏を連れてきたのかと~。」
仲良しだな。メイドと聞いていたのであまり喋らないのかと思っていたので、ホッとしている。
「失礼しました。私は甲城理沙と言います。」
「そして~私はブルジョエル・アリスですよ~気軽にアリスって呼んでもいいですよ~」
どちらも個性があり、アリスさんはおっとりしている。甲城さんはザ・メイドという感じがする。
「そういえば、アリスと理沙は私の部屋で生活してたから、1人天神君の部屋に行ったら?」
・・・え・・
「それは良いですね。では私が天神様の部屋に行きます。」
「じゃあ~私は~松島様と一緒ですね~!」
「なに勝手に決めてるんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」