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東都探偵物語 アナザーストーリー

1Day探偵 ~隣人との出会い~

作者: 如月いさみ

春の推理企画の為に書きました(/・ω・)/

少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

その言葉が最後だった。

『たーくんも叔父さんも大っ嫌い!!』


拗ねて。

怒って。

出かけていく二人に玄関口から叫んだ。


その日、二人の行った催し会場で爆破襲撃事件があり弟の隆弘は寝たきりになり、叔父の弘志は帰らぬ人となった。


1Day探偵


人の記憶は近似記憶は脳の海馬と言う部分に溜まり眠っている間に脳の必要なところへと収納されていく。


ただ、事故や病気などによってそれが阻害され海馬から適切な場所へと伝達されなくなると人は記憶を紡げなくなる。


『その日何があったのか?』

それが分からなくなるのだ。


同じように一旦移された記憶であってもそれを新しく保持することが出来ずに前日の記憶以前の記憶が消えていくということもある。


つまり二日前の出来事が分からなくなる。

誰と会って。

何をしたか。


それでも…人は生きて行かなければならないのだ。


東京の私立高校を受験して入学したのは家にいるのが辛かったからである。

元々、母親は兄であった自分よりも弟の隆弘と気が合っていた。

父親も同じであった。


その隆弘が10歳で母の弟の弘志叔父さんと事件に巻き込まれて寝たきりになり家の中はまるで一年中葬式をしているような空気であった。


会話もなく。

将来の話もない。

母親は弟の病室に籠りきりで帰って来るのは極々偶にであった。


だから。

「東京にある東都大学付属高校に行く」

下宿するつもりだけど

と言った時に母も父も

「わかったわ」

「そうか」

で終わった。


下宿先すら聞いてこなかったのだ。


芹は鞄に二、三日分の服だけ詰め込んであの日から貯めていた通帳を手に

「じゃあ、行ってきます」

さようなら

と声だけかけて既に両親が出掛けて行った誰もいない家をでた。


二度と家には帰らないつもりで実家を後にしたのである。


飛鳥芹は下宿の鍵をもらうと独身用マンションの3階にある302号室の扉を開いた。

マンスリーマンションのように家具は備え付けられておりその日から生活が出来るようになっていた。


入用なモノは日常的消耗品である。


芹は鞄を置いて中から服を取り出すとクローゼットの中に仕舞い込み小さな袋を三つ取り出した。

「上下とお隣さんに挨拶だよな」

東京初めてだしここで人脈作らないと色々困るし


アルバイトとかも良いのがあれば紹介してもらいたい。と言う本音を隠しつつ芹は部屋を出て隣の部屋のインターフォンを押した。


ライトが自動で付き

「…誰?」

と声が返った。


芹はカメラに向かって

「隣に引っ越した飛鳥芹と言います」

引っ越しの挨拶に

「大阪で有名なお菓子を」

と告げた。


それに応答マイクから

「…どうせ忘れるけど」

と返り

「んー、同じ年くらいに見えるけど何歳?」

と聞いてきた。


芹は「えっと」と言い

「15歳です」

東都大学付属高校に通うので引っ越しを

と返した。


それに

「そうなんだ、分った」

待ってて

と返事が返ると、少しして扉が開くと同じくらいの年齢の青年が姿を見せた。


薄い髪の色に淡い緑の瞳の美青年であった。


芹は目をぱっちり開けて

「マジ美形」

と心でぼやき、手にしていた『大阪の恋人たち』というチョコレート菓子が入った袋を差し出した。

「あ、これ」

どうぞ


青年は受け取りつつ

「ありがとう」

と言うと手にしていたペンで袋に

『隣に越してきたあすかせりさんから』

とデカデカと書いた。


…。

…。


いや、そこまでアピールしてもらわなくても。と芹は内心汗を流しつつ

「これからも宜しくお願いします」

と頭を下げた。


青年はじっと芹を見つめ

「俺の名前は神守春香」

4月から同じ東都大学付属高校に入学するんだけど

「飛鳥芹さんは外部入学試験に通ったの?」

と聞いた。


芹は頷いて

「はい」

と答えた。

「神守さん宜しくお願いします」


神守春香は芹を見つめて腕を組むと

「ちょうど良いかも」

とポソリと呟き

「これから行くところに付き合ってくれないかな?」

と告げた。

「あと10分程で水先案内人が来ると思うから」

あ、鍵は閉めた?


芹は「へ?」と目を見開き

「か、鍵?」

と慌てて鍵を閉めて戻ると蒼褪めながら

「何この人…不味いこと言ったかな?」

まさか、は、犯罪がらみじゃないよな

「東京って怖いって聞くし」

とドッキンドッキンと心音を響かせた。


それに彼はんーと少し考えると

「その、変な想像しないでもらえたら助かる」

と言い

「別に取って食うわけじゃないし」

犯罪に巻き込もうと思っている訳でもないから

と芹の心を読んだように言い

「君が駄目なら他を当たるから安心して」

と告げた。


芹は「は?」と声を零すと

「俺が駄目ならってそれこそ何?」

と心で叫んだ。


東京についてまだ2時間。

なのにトンデモない何かに巻き込まれたような気分の芹であった。


■■■


神守春香が言った通りに10分ほどすると二人の人物が姿を見せた。

一人は身体がゴツイ成人男性でもう一人は顔が厳ついこれまた成人男性であった。


芹は春香の顔をちらりと見て

「やっぱりやばそうだろ」

と心でビシッとハリセンで突っ込んだ。


春香はゴツイ成人男性を見ると

「こちらの彼は飛鳥芹さんで隣の302号室に引っ越してきたんだけど」

東都大学付属高校の外部入学試験に通ったからそれなりに頭が良いんじゃないかと思って

と告げた。

「連れて行ってもいいかな?」


男性はちらりと芹を見ると

「東都大学付属高校の外部入学試験にか」

と言い

「それで春香君は彼にどこまで話を?」

と聞いた。


バッチリと目を見開いて顔が些か引き攣っている。

どう見ても良からぬ想像をしているとしか思えない表情である。


芹はドックンドックンと鳴る心臓を押さえつつ

「何、マジヤバな感じの人たちですけど!」

と心で叫んだ。


春香は平然と

「テストしてダメなら他を当たるとだけ言ってる」

と言い

「彼なら隣だし毎日顔を合わせることになるだろうから丁度良いかなぁと思ってね」

ほら俺二日経つと忘れるだろ?

と告げた。


二日経つと忘れる?


芹はちらりと春香を見て

「どんな忘れんぼなんだよ、こいつ」

と思わずもう今日何度目か分からない突っ込みを心で入れた。


飛んでもないお隣のいるマンションへ越してしまった。

それだけは芹は十二分に今理解していたのである。


だが、親を頼ることはもうできない。

親戚も頼れない。


踏ん張るしかなかったのである。


『たーくんも叔父さんも大っ嫌い!!』

もしそう言わずに叔父に自分がついていっていたら…隆弘の代わりに自分が寝たきりか、もしくは死んでいたかもしれない。


「そうしたら、あの人たちも俺が運の悪い可哀想な子で隆弘を普通に可愛がって丸く収まっていたんだろうなぁ」


何故、弟が寝たきりになり。

何故、自分が残ってしまったのか。


芹は小さく息を吐き出し

「まあ、ここで俺がどんな風になってももうあの人たちは何とも思わないか」

と独り言のように呟いて、目の前に立つ三人を見た。

「それで、俺をどうしたいんですか?」


それに厳つい顔の男性が胸元に手を入れた。


芹は思わず

「拳銃?」

とハヒッと身構えてその男性が手帳を見せるのに目を瞬かせた。


顔の厳つい男性は

「俺は警察庁特殊班の刑事、播磨正」

と告げた。


身体のゴツイ男性も同じように手帳を見せて

「俺も同じ特殊班の刑事で霧島世雄利」

と告げた。


芹は驚きながら

「絶対に警察だと想像できないだろ!」

このガタイと顔じゃ!

と心で突っ込みまくり汗を拭うとジッと手帳を見て目を細めた。

「その手帳は本物ポイですけど」

それでこの神守春香さんとどういうご関係で俺とどういう関係になろうと思ってこられたんですか?


ハーフ―ハーフ―と息をしながら告げた。

相手が警察官だと分かって脳が漸く回り始めた。


播磨正はそれに手帳を直しながら

「春香くんは少し特殊能力を持っていてね」

色々な事件に協力をしてもらっている

と言い

「ただ5年前に大怪我をしてそれ以前の記憶と一日だけの記憶しか保てなくなって彼の近くで彼をサポートしてくれる存在を探していたんだ」

それで彼から隣に同じ年くらいの子が越して来たと今電話をもらって駆けつけた訳だ

「ちょうど事件があって協力して欲しいからね」

と告げた。


芹は「ん?」と声を零すと

「その…俺、彼の世話係ということで抜粋されたということですか?」

と聞き返した。


それに霧島世雄利が腕を組み

「大まかに言えばそうだな」

と言い

「勿論、日常的なことは春香君自身がするから別に君がする必要はない」

事件で呼び出しがあった時に同行してもらえればいいだけだ

と告げた。


芹は「つまり事件の付き添い」と言い

「その…アルバイト代はおいくらで!」

と告げた。


三人は顔を見合わせた。


春香は芹を見ると

「やるつもりはあるのか?」

と聞いた。

「事件現場の付添人」


芹は頷くと

「金額によってはする」

と言うと

「俺、生活かかってるから最低賃金ならお断り」

普通のアルバイト探す

とビシッと告げた。


正に今通常モードに戻ったのである。


斜め上の交渉に播磨と霧島は腕を組んで考えた。

勝手にアルバイト契約を結ぶわけにはいかないのだ。


それに春香は

「いいよ、月10万で雇う」

と答えた。

「支払いは俺がする」

でも1か月は見習いで

「役に立たないと分かったら即クビにするから」

それで良いよね


芹はフンッと鼻息を立てて

「いいぜ」

と答えた。


春香は播磨を見ると

「じゃあ、早速現場に連れて行ってくれるかな?」

と言い、芹を見ると

「よろしく、付き添いくん」

と告げた。


芹はヘッと笑うと

「よろしく、オーナー」

と答えた。


芹は春香と共に播磨と霧島が乗ってきた車に乗り込み、ある小さなバーの前で降ろされた。


『ポロン』というシックなバーである。

入口には黄色のテープが張られ警察官が立っていた。


播磨は警察官に敬礼をすると二人を連れて入った。


床には白いテープが人型に張られ赤黒く染まっている部分があった。

間違いなく事件現場である。

ボトルが何本か割れて液体が床に広がり、カウンターの奥では他にもコーヒーの粉を入れた缶や紅茶の葉を入れた缶が横倒しになって中身が広がっていた。


バーの奥に一人の青年が立っており春香を見た瞬間に

「おま!また来たのか!!」

俺をバカにしくさって

「お前とは組まないって言っただろ!」

と怒鳴った。


春香は冷静に

「誰?」

と聞き返した。


青年は「はぁ!?」と声を上げると

「名探偵と名高い楠木明日だ!!」

この前会ったところだろうが!

「忘れたのか!」

と指をさして怒った。


春香は腕を組むと

「昨日はあってないよね」

だったら覚えてない

と冷静に言い、横から播磨が

「前の事件だから四日前に一課の的場刑事が有名な学生探偵だって連れてきた探偵です」

と囁きかけた。


芹は青年と春香を交互に見ながら

「探偵って本当にいたんだな」

大阪じゃみかけねぇって

と心で突っ込んだ。


春香は彼を見ると

「それでその…有名学生探偵さんは四日前の事件どうだったの?」

俺もう覚えてないけど

とさっぱりと聞いた。


青年はムッとすると

「おま…覚えてないって…今はまだ…調べ中だ」

と告げた。


春香は「そうなんだ」と言い

「つまり解決していないってことか」

と呟いた。


青年は腰に手を当てると

「そんな1日で全てが解決すると思うところが素人なんだよ」

と胸を張って告げた。


芹は腕を組むと

「確かに」

と頷いた。


それに青年は芹に顔を向けると

「おい、お前」

なんか話の分かるやつみたいだな

と告げた。


芹はう~んと考えながら

「ローマは一日にしてならず」

と答えた。


青年は指をさして

「それ!」

と言い

「漫画や小説じゃないんだ」

パッと見てぱっと答えが出るわけがない

と足を進めて芹に手を出すと

「俺は楠木明日だ。名前なんだ?」

と聞いた。


芹は手を握り返しながら

「俺は神守春香さんの現場付添人のアルバイト使用期間中の飛鳥芹です」

と答えた。


明日は思わず

「前振り長いなお前」

と告げた。


芹は「まったく」と答えた。


播磨は苦笑を零しつつ

「それで春香くん」

どうだろうか?

と告げた。


春香は店内を歩きながら見て回り

「色々変わっているね」

まあ、散らされたところは変わってて当り前だけど

と告げた。


芹は「意味が分からん」と思いながら

「変わっているってことは比較するモノがあるんだろ?」

何がどう変わっているんだ?

と聞いた。


春香は芹に携帯の画面を見せた。

「これが二日前の店内の様子」

防犯のビデオに残っていたモノ

「その後に壊されてしまっててこれが一番近時の映像なんだ」

実はここで殺されたオーナーは二日前に警察に電話を入れてきて

「自分は殺されそうだから守って欲しいって」

その代わり警察が追いかけている闇情報を渡すって話だったんだ


そう言って止めると

「その映像からこの辺はあらされてるからだけど…ほらこれもこれも」

変わっているだろ?

と告げた。


芹は棚と映像を見比べて

「んー」

と言うと

「確かにボトルの量が変動しているけど客が飲んだのならおかしくはないよな」

でもこれは

と呟いた。


棚には多くのボトルが置かれておりぱっと見でそれが分かるのは大したものであった。

変化があったのは百数本ある中の10本ほどのボトル。

それをパッと見て即答しているのである。


他にも分かりにくいコーヒーミルの変化もぱっと見の即答は凄い。


同じように覗き込みながら明日が

「そうだな」

確かにこの10本は客が飲んだと考えれば減るのは当たり前だな

「床下は荒らされた跡だけどな」

と告げた。


芹は「ただ」と小さく呟いた。

明日は芹の顔を見て一か所に指をさした。


「これだろ?変わっているのが気になるか?」


芹は彼を見てふっと笑い

「それ」

と答え、足を進めると脚立に乗って上の方の棚の端にあった目立たないコーヒーミルを手にした。


そして

「やっぱりこれ置物だ」

と言い、軽く振って引き出しを開けて

「USBメモリだ」

と取り出した。


霧島はそれに

「これが…言っていたデータか」

と言い、芹から受け取ると

「しかし、コーヒーミルがどうして置物だと?」

と聞いた。


芹はあっさり

「床に散乱している中にコーヒーの粉が入った缶があったからここのコーヒーは豆からひいてないんじゃないのかなぁって」

しかもこれは脚立に乗って手にしないといけないものなのに使いもしないミルを手にした痕跡があるっていうのは

「態々そうする必要があったからだと思ったから」

と告げた。

「しかも僅かな違いっていうのが余計に」

ぱっと見じゃ分からないくらいだから

「俺だったら分からなかったし」


霧島は息を吐き出し

「なるほどな」

と答えた。


春香はちらりと芹を見て考えるように視線を動かした。


明日は芹を見ると

「お前も探偵か?」

と聞いた。


芹は首を振ると

「俺は神守春香さんの現場付添人のアルバイ…」

ト、と言いかけた上から被せるように明日が

「いや、もうその長い前振りは良い」

と言い

「実はさっき話してた4日前の事件なんだが…協力してくれないか?」

先のコーヒーミルがおかしいと思ったこととその説明と

「探偵に向いているぜ」

と笑みを浮かべ手を差し出した。


芹は考えながら

「んー」

アルバイト代によるけど

「俺一人だから生活費稼ぐ必要があるから」

と答えた。


…。

…。


いや、ここは空気的にも「わかった」って手を握るところだろ!と明日は心で突っ込みつつ

「…わかった、俺も依頼料をもらっているから折半な」

と告げた。

「お前が協力した事件のみな」


芹は笑顔で手を握ると

「よろしく!」

と答えた。


春香はふぅと息を吐き出すと

「…まあ、俺のこの記憶も明後日には消えているけど」

彼が明日も会って話を繋いでいってくれるから良いか

と呟いた。


5年前に爆破襲撃事件に巻き込まれた。

その時に養父を失い、銃弾の衝撃が脳に損傷を与えた。


一命は取り留めたがそれ以降の記憶が保てなくなった。


前日の記憶はあるが…二日経つと記憶が消えている。

二日以前に出会った人や出来事が思い出せないのだ。


ただ。

「あの時、養父を撃ったあの男の痣だけは忘れてない」


何時か。

何時か必ず。


「お前を捕まえてやる」

膨大な映像と言うデータを即座に解析できる能力で…どこかで出会うだろうあの事件の犯人を必ず見つけ出してみせる


芹はそんな春香の様子の変化など知らず明日とLINE交換すると

「じゃあ、神守春香さんのアルバイト優先だから、よろ!」

と手を振って春香の元へと戻った。


春香は芹を見ると

「じゃあ、帰ろうか」

と言い、現場を出て車に乗り込んだ。


芹は後部座席で背凭れに身体を預けながら

「とんだ隣人のいるところへ来たけど…踏ん張ってみせる」

もうあの家には帰らないから

と呟き、目を閉じた。


頭上では二人の行き先を暗示しているのか青い空の下に暗雲が密かに広がり始めていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 終わり方が不穏ですね苦笑 記憶が数日で無くなるというのは良い設定ですね!
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