表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いや、無理でしょう  作者: 御重スミヲ
10/19

10、娯楽2


 しかし、私は確実な道を行く。恋愛に興味はないけど家族は欲しいし。

 まずは縄跳び。

 案の定「こんなの簡単だ」ってドヤ顔されたから、二重跳びをして見せる。むきになる王子。

 ふふん、このためにほぼほぼスカートに見えるサルエルパンツを作らせちゃったわよ。

 それからフリスビー。

 王家では大きなワンコを飼ってるから、一人と一匹でも楽しく遊べる。

 もっともご学友もいるし、その子たちがいる時は、私はお淑やかにしてましてよ。

 十歳児にチェスはちょっと早かったみたい。

 でも、後で「父上と母上に取られた」って嬉しそうにしてたから、それはそれでいいんだろう。

 代わりにトランプで、ババ抜きや七並べをば。

 それになぜか混ざってくる王妃様。恐れ多い!

 いや、偉い人だからというより美の塊みたいな人だから、その迫力に押されるっていうかね。

 「勉強のお時間です」って王子が侍従に連れ去られた後、他の遊び方を御所望です。

 大人にはポーカーでしょ。

 見事にハマるハマる。

 それはそれは美しくほくそ笑むから、ついなぜかと尋ねたところ、チェスで負けたからこれで陛下にリベンジするのだそう。

 がんばってください。

 そろそろお開きという時になって、お礼を言われた。

 なんでも近頃の第二王子は勉強をがんばっている上に、毎日楽しそうなのだとか。

 「お役に立てたならば幸いです」って無難に返しておいたけど。「いえ、殿下のがんばりあってこそです」とか、もっと謙遜しておいた方がよかったか?

 悪くはとられなかったみたいで一安心。

 もっとも、立場か変われば人も変わる。

 嫁姑問題は永遠のテーマだからなぁ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ