表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/5

プロローグ




 テレビや映画で何度も見たことがあるファンタジー世界。


 それこそ可愛い制服を着た女の子たちが簡単に魔法を放つシーンなんかは、憧れたし自分もそんな世界で生きられたらな――なんてことを、一度以上は思い描いたことがある。

 

 あくまでそれは映画の中の世界であって、現実ではせいぜい体験アトラクションとかで楽しめる程度。


 夢を見るのは自由だし簡単なことだけど、それはそれとして自分の中ではきちんと片付けてた。

 それなのに、今わたしが体験している状況は夢のようで夢じゃないらしく、結構ピンチな時間。


 様子で判断するに、間違ってわたしが召喚されちゃった的な。


 彼女たちは全身黒いブレザーコートを着ていて、どっちかというと可愛い制服を着ている。もしかしてどこかの魔術学園なのかも。


 異世界召喚した反動なのか目を回している子がいるし、教師っぽい人も驚いている。

 

「ア、アハハハ~」


 冷や汗をかきながら苦しまぎれに笑うしか出来ない。それくらい今まで生きて来た中で一番注目を浴びている。どうしてこんなにたくさんの人に見つめられているのか、そもそもここはどこで何を求められてる感じなのかさっぱり分からない。


 よく分からないけど、どうやらわたしは『異世界』の『魔法学園』に召喚されちゃった。


「あ、あああ、あなたは魔女ハティ! どうしてあなたが!?」


 もくもくと上がった白い煙が晴れる――と同時に、赤いリボンのセーラー服を着た女の子が目の前に現れた。赤いリボンよりも真っ赤な顔をさせて、物凄く怒っている。


 何だかすごく驚いてるし、こんなはすじゃないといった表情をしてる相手に出来ることといえば――

 これしかない。


「あれぇ? お肉はどこ? わたしは誰?」  



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勝手にランキングはこちらです→ 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ