腹ぺこスコルと黒魔女ハティのお散歩ライフ～焼くしか出来ない私でよければ～

葉月美火は火力最大でお肉を焼くのが大好き。そんな時、突然何の前触れもなく『異世界召喚』をされ、異世界の寄宿学校に転移してしまう。訳も分からず魔女扱いされてハティと呼ばれるも、逃げるようにして外に飛び出した美火は見知らぬ世界で道に迷う。迷う道の真ん中でうずくまる少年に声をかけると、そこにはお腹を空かせたらしき容姿端麗な少年の姿。食べ物を持っていない美火に対し、少年は真の姿となって襲うも美火は必死になって抵抗。次の瞬間、ふと気づけばそこには黒焦げ少年の姿が。
「アハハハハ！　俺は焼いても食えないぞ？　どうせ焼くなら炎天の下でのさばってる奴にしろ！」黒焦げにされつつ高笑いをする彼の正体は、大いなる獣と恐れられた蒼黒色の髪をさせた天狼スコルだった。道迷いをきっかけに出会った美火と天狼の二人は、気ままな異世界ライフを過ごすパートナーとなっていくのでした。