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俺の日記 俺が使えば世界最強  作者: 琴吹 雫  めぐりー
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少女エミリー行方不明事件

遊んでいると、いつの間にか日が沈みそうになり3人とも帰らなければ、と走って帰っていた。だが、この時に思い出していれば、と後悔するときが後にやって来る時が近頃やってくる。




「ただいま」

「はい おかえり。」

門限までには遅れたが俺のお母さんはこんなことでは怒らない。

この世界は俺が1度目に死ぬ前の世界と同じように時間が進むから転生した当初はあまり時差みたいなものに苦しめられることはなかった。

そうして自分の部屋の前まで着き、ドアを開け、布団の下に隠していたアレを取り出した。

「さてと、コレを見て正確な日付を確認しなきゃな。」

俺はアレをパラパラと開き、今日の日付を確認する。

「ん〜っと、今日は……………7月……2日か。」

今日の出来事をアレで確認し、過去の事と違ったことをしていないか見ていると、少し違うこともしてしまっていた。

例えば、二人のいざこざ、とかね。あまり未来に影響を与えないと信じたいが………ま、大丈夫か。

「とりあえず日付も確認出来たことだし、早速特訓に入りますか。」

特訓というのは魔法を使えるように魔魂を目覚めさせること。

魔魂を目覚めさせるのは生半可なことじゃない。

大体、一般的に魔魂は6〜12歳までに目覚めるもので、目覚めたものは魔法中等学院に入学できるのだ。

だが、例外もあり、稀に13.14歳に目覚めることもある。

その場合は魔法高等学院に入学するため13.14歳に目覚めた子供が集められ編入試験がとり行われる。

そして、その試験に合格して魔法を学ぶことが出来る。

シリウスは自分の部屋にいて絵を書いていると、その絵を書いていたスケッチブックが燃え、おかしいと思った親が村長のもとへ連れて行き、魔魂が目覚めたかが分かる水晶に手をかざすと魔魂が目覚めていたと分かったらしい。

このように少し目覚めるのが遅くとも魔法が使えるようになる。

だからせっかく転生し直したんだ。

魔法を使わないで何を使うと言う。

さらに、こんな俺にとっておきの策がありまして、それは魔魂を目覚めさせる方法。

無理矢理 目覚めされるのは困難だと思われていたが、ある研究者が目覚めさせる方法を解明したと研究結果を公表したのだ。

魔魂が目覚めない一番の理由は魔力を消費した時の疲労に耐えられないから。

自分が疲れていないと感じていても体がそれとリンクしていない人、そういう人がこの世界には多いらしく、対して魔法を使える人は自分の思っていることと体がリンクしている。

そして、研究の内容は100人の魔法が使えない人に筋トレなどの筋肉を鍛える方法、ランニングでの体力作りと徹底的に1ヶ月すると目覚めた人が30人いた、というものだった。

今の俺にはこの方法しか魔魂を目覚めさせることが出来ない。だからとことん筋トレと体力作りに励むしかない。

「さてと、筋トレからやってみますか。」

そう筋トレを続けてるとやる気はあるのに体がついて行かなくなり、築くと深い眠りについていた。




「アトラ!アトラ起きなさい。アトラ!」

誰か呼んでる、えーっとこの声はお母さん?はっ!朝か。

そう思いベットからすぐ出て着替える。

俺は昔から朝が弱かったから店を開いて1年後には営業時間に店を開けたことないかも………………やばいな。

そして、着替え終わるとアレで情報を処理した。

昨日アレで確認したから今日 起こる事は大体分かる。

今日はシリアスやラックと遊ぶ予定も無い。

だから今日は暇だった日だということだ。

だから未来に影響を与える可能性は低いと言える。

さてと、ミナトの森に行きますか。

家を出て、道を歩いていると子供の頃の記憶を思い出す。

ま、今も子供だけどね。

今思い出すと、子供の頃の俺は結構やんちゃだったのかな、と思ってしまう。

門限をちょっと破ったくらいで怒られたお母さんにも怒られたしな。

こう昔の事を思い出していると恥ずかしいことしか思いつかん。

昔は『俺、カッコいい。』って思ってたことも今思い返してみれば、ものすごく痛い事をしていると思う。

例えば俺がしたのは、スケッチブックと絵の具を持ち外へ行き景色を写しているふり。

してるふりだが実際に完成したのは川だと思って描いた直線3本!絵が上手くないのは分かっていたけど振り返ると改めて感じさせられる。

そして、そう、その景色を描いたモデルとなったのが今着いたミナトの森。

11歳の時だったかな。

さてと、着いたことだし昔話をするのは止めようか。

早速始めたいのだが筋トレは家でも出来るし至ってやる事が少ない。

そう思い俺が考えていたのが剣技だ。

魔魂が目覚めなく、魔法が使えないとしても剣技を習得すれば、いざという時に使えると思うからだ。

「よし、やりますか。」

俺はそこらへんから少し重そうな直剣ほどの大きさの枝を取り、とりあえず素振りをする。

前に『剣技を習得するならこれ!』 という本を熟読し、暗記した。後、『剣技を習得するならコレ!〈応用編〉』も。

この2冊を暗記したなら大体の事は分かるだろう。5日ほど筋トレと剣技の練習という日々が続いた。ある日、家の倉庫に行き、何か特訓で使えそうな物はないかと漁っていたら、なんと剣が出てきたのだ。

この事実に俺は驚いた。

こんな剣が家にあったなんて。

なんかあった時の護身用?とか思っていたけどそんな事は気にしないで特訓で使うため持っていった。

使ってみると、枝より断然重く振り回せない。筋トレをたった5日しただけでは筋力はつかない。

だから暇があれば筋トレと剣技の練習。

未来に影響を与えないとアレ通りに行動した。そして、いつの間にか、この生活に慣れてしまった。




そうしているうちに1ヶ月ほどが経過した。

いつも通りにアレを確認しているとある事に気づく。

それは事件が起こるということ。しかも、その事件は女の子が行方不明になった事件。

行方不明と言っても理由は既に分かっている。森に住む魔獣達の仕業だ。

魔獣達は昼間、大人しくしている事が多いが夜になると行動する。

この世界の魔獣は夜行性だ。だが、これから起こる事件は夜でなく昼から夕方にかけて発生したという。

行方不明になったのは俺より年が一個下の女の子、エミリーという名だ。

母は専業主婦、父は王都の警備をしているらしい。いわゆる単身赴任というやつだ。

この事件が起きたあとは母親は狂い、父親は仕事を辞め、と見ていられないほど苦しく、自分がなんとかしてあげられたらと思っていた。

でも、今の俺には無理。

すまないが諦めるしか無い。

これは大きな事件だ。

むやみに関わり、未来に影響を与える可能性が高く、リスクも高い。

でも、その事を思い出しながらその当時書いていたアレを見ていると、自然と汗や手汗が溢れるほど出てくる。

怖い、恐いと。

自分が起こることを知っているのに知らないふりをし、まだ可弱い女の子を殺してしまうのだ。これはれっきとした殺人だ。

自ら手を振るってはいないがここで見逃せば確実にエミリーは亡くなってしまう。

そう間接的にやっていなくてもこれは立派な殺人と言えるだろう。

しかし本来亡くなっている人を助けるのはリスクが高すぎる。

この先日記に書いてある未来がこの子の生存によって本来の未来と大ずれてしまう恐れがあるからだ。

ツミゲーだ…

心の中でそう思いながらずっと考えているうちに、気づいたらもう眩しい朝日が窓の隙間から差し込んでいた。




俺は自分を攻め続けた。

必死に頭を使ったが無意味だった。

もっと早く気づいていれば解決策が思いついたかもしれない、未来を変えずとも大丈夫な方法があるかもしれないと。

事件が起こるのは翌日、もう手遅れと言うしかない。

でも、なんとかしたい。

そんな欲望も混じった心の色が複雑だった。

当日になると、頭が真っ白になり、特訓をするためミナトの森へ向かった。

何も考えず、ひたすら剣を振る。

剣で木を切ることが出来るようになっていた。その喜びさえも感じなかった。

ただ、木々の間から女の子が森の奥へと走っていくのが見えたのだけは覚えていた。

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