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俺の日記 俺が使えば世界最強  作者: 琴吹 雫  めぐりー
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女神=堕天?

そうだ。

あの時、急に異世界転生させられて戸惑ったんだった。

転生する前、転生したての頃の記憶がどんどん蘇ってくるのが分かった。

「そうでした。あの時は急に異世界転生させられたんでしたね。」


目の前の彼女は申し訳無さそうにして頭を下げようとしたが頭は途中で止まり、謝るのをやめた。

「その件に関しましては私に非があります。

ですが!私が今言いたいのはそんなことではありません。」

「そんじゃあ、何を言いたいんだ?」

彼女は空間魔法のようなものを使い何も無いところから一枚の紙を取り出し、俺に見せてきた。

「なんだ?この紙。」

その紙は急に震えだし、ものすごく小さな声が聞こえてきた。

「私は……たの……いでこの……し…界から…………堕て……んです。」

「なんだよ、聞こえないぞ。」

彼女は大きく息を吸い耳元で叫んだ。

「私はあなたのせいでこの神界から堕天してしまうんです!」

その言葉には驚くが、『あなたのせいで』という方が気になってしょうがない。

「堕天するってなんだよ。

しかも、俺のせいって。」

彼女は1つため息をつくと、猫背になりながら話始めた。

「分かっていらっしゃらないようなのではっきり言います。」

「お、おう。」

「私はあなたの望みを叶えると言ってしまいました。ですが、あなたの望みは女神の法に反していたんです。」

それならなぜ俺の望みは承諾されたんだ?ん?そう考えていると再び彼女が喋りだした。

「ですが、法に反していても女神が特状を出せば叶えられるようになるんです。

そして………………………」

「……………俺に特状を出してしまったと…」

「全くその通り。」

「それは俺が悪いのか?君の不手際で今に至るんじゃないのか?」

そう俺が言うと彼女は肩を沈め猫背になった。

「………………で、でも!」

モジモジしながら小さく縮んでる彼女事がだんだん可哀想になってきたから自分の罪を認めることにした。おそらく1回出した特状は取り消すことは出来ない。

だから彼女に同情しても大丈夫なはずだ。

「分かった。俺が悪かった。」

彼女は顔を上げる。

「ありがとうございます!なので………」

顔の前で手を合わせ満面の笑みで

「責任をとってくださいね。」

その満面の笑みは今まで見てきた女性の中で一番と言っていいほど美しく、愛おしいものだった。

ほとんどの男性が惚れてしまうほどに。

だが、笑顔と裏腹に彼女が口に出した言葉は一瞬理解に戸惑うほど意味のわからないものだ。

「え?いや、え?責任とれってどういうことだ?」

「何って、言葉通りに責任をとるんですよ。

私を堕天させた。」

いや、堕天させてしまったことに関しては罪を認めてやったが責任をとるとは言っていない。なぜこうなった。

「でもさ、責任をとるっていったって一体なにをするんだよ。」

「それは私が予め考えておきました。」

なぜそこは予め考えておくのだろう。

「考えていたなら教えてくれ。責任のとり方を。」

「堕天するなら楽をしたいので、あなたの身近な存在として生活させてください。」

「嫌だ。」

「え?」

彼女は なんで?という反応をしているがこちらにとっては負担でしかない。

この女神というのはどこまでダメなのか…………

「いえ、責任をとるとあなたは言いました。なので拒否権はありません。」

「嫌だって。自分もやりたいことがあるから望みで生き返りたいと願ったんだ。」

「ならば!あなたの負担にならぬように(あなたの身近な存在として)生活すればいいのですね。」

自分の負担にならない、さらに俺が食費などのお金を出すとも言ってないわけだし別に了承してもいいのではないか。

「よし!分かった。負担にならないのならいいだろう。」

「ありがとうござ…………当たり前じゃないですか!」

なんでこうやって人がイラついてしまうような言葉をならべるのか。

せっかくの美少女というステータスが台無しだ。

これも彼女の魅力の1つなのかもしれない。

「はいはい。」

「ですので……………あの…今更ですけどお名前は……」

そうか、まだお互い名前も知らない状態でこんなことをしてたのか。

「俺はアトラ。アトラ=ディアリスだ。」

「私はリーフと申します。これから堕天してしまいますが一応、全知全能の女神です。ですが、主に治癒を得意とします。」

全知全能?!このリーフとかいう女神そんなスゴイやつだったのか。

でも、これを口に出すとリーフのあれが始まるから止めておこう…

「よろしくなリーフ。」

「よろしくお願いします。アトラさん。」

握手をすると何故かリーフの顔は赤くなり手を離した。

「なんということでしょう。初めて男の人の手を触りました。なんとお恥ずかしい。」

俺に背を向け独り言を言っているリーフは女神なのだからか、関係ないかもしれいが少しお嬢様気質なところがある。

最近は女神らしくない女神もいるが、リーフはまだ女神と言っていいだろう。

「話を戻すぞ。」

「そうですね。話を戻りましょう。」

リーフは咳払いをするとさっきの続きを話始めた。

「ですので、アトラさんの負担にならぬよう、お互いの都合のいいタイミングで『出会い』を演出させていただきます。」

「理解した。俺が今から転生する時のタイミングを決めたい。俺は12歳頃に転生したい。出来るか?」

「はい、出来ます。転生のタイミングはアトラさんの転生したいタイミングを念じれば転生する際に自動で認識し、転生させます。」

「なんか、機械的で便利だな。」

いくら異世界といっても、自分の言っていることは面倒なことだと思っていたので少しばかり驚いた。

「では、確認はこれまでということで。」

ん?待てよ、さっきリーフの言っていた『お互いの都合のいいタイミング』とは?

「ちょっと聞いていいか」

「はい、どうぞ。」

「お互いの都合のいいタイミングって何?」

リーフは俺が質問すると瞬時に顔をそむけ、こちらに手を差し伸べてきた。

すると、俺の下が光り始めた。

「リーフ、何をやった。」

リーフはなにも言わない。

そうしていると魔法陣が浮かびあがり体が宙に浮かぶ。

「おい、なんか言ってくれよ。リーフ!」

「ここ神界とあなたが今からいく世界は時間の流れが違います。なので、私がいいなと思ったタイミングに堕天します。」

ニコニコしながら話すリーフを見ているだけしか出来ない。

「俺にとっての5年がリーフにとっては5秒だったりするのか?」

どんどん宙に浮かび上がっていくのでリーフはもう下の方。

「はい!おっしゃる通りです!」

「俺が苦労しても。リーフは苦労しないのかー?」

俺がそう叫ぶとリーフは手で大きく丸をつくり

「正解でーす!」

「なんでだよ〜。」

リーフの都合のいいタイミングといってもあまり想像がつかないからなにも出来ない。

ここはリーフが転生するタイミングが悪くないように祈る。

いわゆる神頼みだ。

神は自分の下にいるけど。

もうすぐ転生だ。

転生するタイミングを念ずる前に下を見るとリーフが何か言っているがなにも聞こえない。

でも、言っていることは大体わかる。


『いってらっしゃい。』


これこそが女神!と思ってしまう。

いや、リーフは女神なんだ。

そして、目の前は明るくなる、目を開けられないほどに。

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