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5章ー20:オニガナシュの戦い(伍)

 燃え盛る炎の中に立つピナースを目の当たりにし、僕は久しぶりに背筋が凍る。


 これがシノナ領領主の力ってワケかい?


 只モンじゃねぇ・・・。


 これは下手に突っ込まず、慎重に立ち回って手の内を全部把握した方が最適か。


「どうした?来んのか?」


「これ見て考えなしに挑む奴がどこにいるかよ?」


「ははっ、無難だな。しかし、そうはいかんぞ?」


 ピナースは顔の角をこっちに向けて突進してきた。


「あぶねっ?!」


 よし!!


 なんとか直撃は防げた!!


「ぬかったな?」


「っっっ?!ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


 僕はUターンしてきたピナースの角に吹っ飛ばされた。


「“シノナ流竜術・弧突角撃”。返しの突進までは読めなんだか・・・」


 くそっ!


 二連突進だったか!?


「ぐっ?!あ゛あ゛っ・・・!?」


 なんだこりゃ・・・!?


 身体が内側から溶けてるみてぇな・・・ッッッ!!!


 ちくしょう・・・!!


 あの酸性の毒・・・全身の棘から染み出てやがんな!?


「早う動かんと・・・死ぬぞ?」


「ッッッ!!!」


「“シノナ流竜術・闘翼(とうよく)の連舞”!!」


 毒が回って動けない僕に、ピナースは連撃で体当たりしてきた。


 どうにかして避けようとしたが・・・。


「ぐはっ!?」


「がはぁ!?」


「ふぐぅ!?」


 毒が回って、視界がぐらつき、足元がふらついた今の状態じゃままならず、結局ほとんど被弾してしまった。


 早く解毒しないと・・・!!!


 ・・・・・・解毒?


 その時僕は、ある違和感に気付いた。


 今の僕は超帯闇形態で闇属性が活性化してるはず。


 なのになぜ・・・()()()()()()()()()()()()()()


「これは驚いた。報告にあった通り、受けた傷が治るというのは誠であったか」


 そうだ!!


 今の僕は多少の傷なら瞬きする間に回復する!


 向こうのスタミナが切れれば反撃の糸口が掴めるっ!!!


「ならばダメ押しだ」


 い゛っ・・・!!!


 どういうつもりだ!?


 コイツ肩に、噛み付いた?!


「いってぇな!!テメェどういうつもり・・・かはっ・・・!?」


 なっ、なんだこれ・・・?


 息が・・・できない・・・。


「効いてきたか?わしの“壊血(かいけつ)”が」


 壊、血・・・?


「わしの口は飛竜(ワイバーン)中でも一際不潔でな?目に見えぬ虫どもが蔓延っておるのだ」


 ()()()()()()()


 それって・・・。


「そしてそれと、毒牙の毒は・・・火によって活性化する」


 ピナースは距離を置くと、僕に向かって炎ブレスを吐いた。


 まともに動けない僕はそれに直撃してしまい、地面をゴロゴロと転がる。


 ・・・・・・なるほど。


 “毒牙と全身の棘から出る強酸性の毒”。


 “目に見えない生物によって引き起こされる壊血”。


 ピナースの手札が見えてきた。


 要するに、コモドオオトカゲに近い性質だな。


 推し量るに、ピナース最大の武器それは・・・。


 熱で活性化する強酸性の毒と赤血球を破壊するバクテリア!!!


 まさに状態異常のバーゲンセール!!


「くっ・・・かはっ、はっ・・・」


 炎ブレスで受けたのは火傷だけじゃなく、酸による身体の溶解と、そこから侵入したバクテリア。


 更にひどくなってるのを見るに、最悪の推理が頭をよぎる。


 状態異常のタイプはあんま珍しくない。


 問題なのは強さだ。


 この毒とバクテリア・・・()()()()()()()()()()()()!!!


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