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裸の付き合い

「つまりだ、僕は世界がこんな風になった事が嬉しくて嬉しくて仕方がないんだ!」



酔って暴れた――って訳じゃないけど、めちゃくちゃハチャけた僕であった。


美少女と全裸で酒を飲み合うとか何んだこのシチュエーション!?ははは!意味わからん過ぎて息子が元気になったわ!!!


はあ?童貞なのに息子とは?んなもん分かってんだろう馬鹿が!ハハハ!



「私もー私もー!ホントスッキリした気分!何もかも解放されて最高ー!!」


「そうだ!もう何も悩まなくってもいい!」


「だって世界は終わったからねー!」


「もう頑張らなくていい!!」


「もう頑張っても仕方ないし!」


「不安も焦燥感も全部――!」


「何処かに飛んじゃったー!」


「「イエーイ!」」


「ほらほらお兄さんハイタッチ!」



え?あ…!よし!


――パン!



「「イエーイ」」



信じられるか?これがコミュ障を拗らせたおっさんのノリだぜ?


これは酒の力というより、酒を言い訳にできた心と何より彼女特有の雰囲気が僕をここまでさせたと思う。


出会って間もないにも関わらず、安心してハチャけてもいいと、僕に思わせてくれた彼女はホントに不思議な娘だ。


こんな短時間でもう僕の癒しになってる、恐ろしい女だ。


これではバイバイと言われる時、僕は泣いてしまうかもしれない。


罪な女だ、…というか僕がチョロいだけかもしれない?


まあどうでもいい!今はこの時を楽しもう!!!



「「イエーイ~!」」



意味無なく叫んだ、そして見事にハモった。


ああ、叫んだ事も楽しいが、ハモった事も楽しい。


本来の世界では人を気にして叫ぶ事すら出来なかったからホントに楽しい!



「というかお兄さんさっきからあそこが元気過ぎー!」


「仕方ないんだろう童貞何だよこっちは!」


「なにそれ意味わかんない~!」



彼女と一緒に意味もなく笑う。


互いの名前も知らないのに一緒に笑い合える、何という皮肉な事だ。



「ふふ、よーし、サービスだ、有難がれよー童貞!」



いきなり酷い、でも有難い!


急に踊り出した彼女は正しくサービスをしている。


踊ると言っても激しい動きとか派手な動きはない。


ただ反復に左右で身体を動かしているだけの単純な動き。


しかしおっぱいが揺れる揺れる!しまも左右にステップを踏むとき足が開いてあそこが見える見える!


けしからん!若い娘が裸でする事じゃない!


でもありがとう!



「もう死んでもいい!」



こんなに楽しい気持ちのままだったら、きっと幸せに死ねるだろうから。



「はは!ホントにおかしいなお兄さん~というかお兄さんもほら!踊って、踊って!」



え?俺も?あああ…まあいいい!やろう!!!



「ははは!お兄さんのあそこめっちゃぷるんぷるんしてる!」


「お前のおっぱいもなー!」


「いやーらしい~」



そう言ってもっとおっぱいを揺らし始めたお前の方がいやらしいわ!


有難たや有難たや!



「ぷはは!」



僕の視線がめっちゃおっぱいに集中しているからか、爆笑し始めた彼女。


やっぱり楽しくなって一緒に笑ってしまう僕。


こうしていつの間に、今日という一日がが終わった。

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