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童話・その他

ループする猫

作者: しゅうらい

 皆さん、はじめましてですにゃ。オイラの名前はつつ。お察しの通り猫ですにゃ。

 にゃんで「つつ」って名前かっていうと、オイラが子猫の時に小さにゃ筒の中にはまってしまったんだにゃ。そこで助けてもらって「つつ」って名前ににゃったんだにゃ。

 そしてオイラにはすごい能力があるんだにゃ。それは、予知夢とループする能力。

 にゃんでそんにゃ能力があるかって? それは、助けてもらった時、研究所に入れられて実験をされたんだにゃ。そして、オイラはこの能力を手に入れたんだにゃ。

 でも、研究所の人たちは、オイラが失敗したと思ったみたいで、捨てられようとしていたところで、今のご主人に拾ってもらったんだにゃ。

 とまぁ、オイラの話はここまでで、オイラは大変にゃ夢を見てしまったんだにゃ。それは、ご主人が襲われる夢だにゃ。

 オイラは寝床から飛び上がってご主人のところに向かったにゃ。ご主人はのんきにテレビを見ていたにゃ。

 すると、玄関のベルが鳴ったにゃ。ご主人は立ち上がり、玄関に向かおうとしたにゃ。

 まずい! オイラはそう思って、何度も鳴いたにゃ。しかし、それが空腹を意味する鳴き声だと思ったご主人は、キャットフードをくれたにゃ。

 やったー! って、ちがうにゃー。オイラが振り向くと、もうご主人はドアを開けていたにゃ。そこで、オイラの思考は異空間へと飛んでいったにゃ。

 目が覚めると、オイラは寝床にいたにゃ。急いでご主人のところに向かうと、さっきのようにテレビを見ていたにゃ。

 オイラはほっとしたにゃ。でも、また玄関のベルが鳴ったにゃ。ご主人は立ち上がり、玄関に向かったにゃ。

 これは、さっきと同じだにゃ! オイラはとっさに玄関に走り、通せんぼをしたにゃ。だけど、その横をスルーしてご主人はドアを開けてしまったにゃ。

 そして、オイラはまたループしたにゃ。今度はすぐに飛び起きて、ご主人のところに行ったにゃ。

 ご主人は、相変わらずテレビを見ていたにゃ。すると、またしてもベルが鳴ったにゃ。 ご主人は立ち上がり、玄関に向かおうとしたから、その足にかみついてズボンを引っ張ったにゃ。

「どうした、つつ。おいたをするんじゃない」

 ご主人はズボンを脱いだにゃ。オイラは、負けじと足にしがみついたにゃ。

「まったく、しょうがないな」

 ご主人は観念したみたいで、ズボンをはいてオイラを抱っこしてくれたにゃ。

 そして、ドアを開けると、くしゅんとくしゃみが聞こえたにゃ。

「う、うわあぁー! ね、猫だー!」

 目の前の男は、オイラを見ると一目散に逃げてしまったにゃ。

「なんだったんだ?」

 ご主人は首を傾げていたけど、オイラはほっとしたにゃ。だって、オイラが一緒だったからご主人は無事にゃのだから。

 それからはループすることもにゃく。オイラは寝床で眠っているにゃ。

 ご主人が聞いた話では、あの男は通り魔だったらしく、ご主人が無事だったのは、相手が猫アレルギーと猫嫌いだったかららしいにゃ。

 ともかく、オイラはひと仕事を終えたので、これからゆっくりくつろぐことにしたにゃ。

 それでは、皆さん、おやすみにゃさーい……


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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