序章、古い日記帳を見つけたよ。
うわ~私の黒歴史出た。私の手には一冊の日記帳がある。
【幽霊の倒し方日記】
それは、中学二年生頃に書いたそれこそ中二病全開の痛い日記で、断捨離で要るもの要らないものを段ボールに選別していたら押入れの奥の奥の段ボール箱の中から出てきたものだった。
蛍光ペンのピンクと黄色でクソデカなタイトルを書いた見覚えのある表紙だけれど、中身はピンとこない。
さっきも懐かしいマンガ本をみつけて一ページめくっては、没頭してしまい全巻読み終えて時間を浪費したのだけれど。まあいっか。気になるから仕方ない。内容は忘れてるから読むしかない。
表紙をめくると、いっちょ前に前書きなんて書いている。
「未来のわたしへ。
自分が不思議なものを見る力がなくなっても、能力を引き継いだあなたの子孫たちが困らないように、起こったオカルト的なことと、それについて調べたことをこの日記に残しています。幽霊の倒し方の参考にしてください。」
もう、前書きからなんとも言えない恥ずかしさに悶絶した。子孫へのメッセージ。何その未来のお前たちに託すみたいな言い方、秘伝の書でもあるまいしアニメに影響されすぎ。アホか私は。
※不思議なものを見る力とは幽霊、妖怪その他諸々である。
大仰に米印で補足してあるけど、今となってはわたしのは霊感というよりただ生物としての野生の勘が人より鋭いんじゃないかと思うときがある。
そういや私が中二だった頃、オカルトブームに乗りに乗っていたように思う。
小さい頃からテレビで見ていた不思議な話、怖い話、心霊写真、UFO、都市伝説、ノストラダムスの大預言、ネッシーなどなどオカルト事象に魅了されていた。
自分で御札を作ったり、魔法陣を書いたりしていた。
今もインターネット動画でそのジャンルをくまなく見ている私は筋金入りのオカルト好きだと自負している。
昔に書いた日記帳に、今現在のオカルト知識で補足ツッコミを入れていこうと思う。
あ、申し遅れました、私の名前は小野 香織です。
深夜1時。断捨離を諦めて、寝る前に布団入りながら見てみようか。