私しかいない家
仕事の帰り道で渡る黒滓大橋(くろかすおおはし)の下を流れる御霊川(みたまがわ)を、ある理由から嫌悪している私。その私が黒滓大橋を渡っていると、突然、顔全体に黒い影のようなものが渦巻いている異形の男児に声を掛けられる。その瞬間、あたり一面が闇と瘴気(しょうき)に包まれ、同時に私は御霊川を嫌悪するようになったきっかけを、完全に忘却してしまう。困惑する私に、男児はこう嘯く。”いっしょにかえろう”と。
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