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『若者と河』チワン族の民話

作者: 小浜あおい

小さい頃に読んだ民話が忘れられず、うろ覚えで再話してみました

 昔々、大陸のその地方の人々はとても貧しく

枯れた大地に住んでいて、


水は何キロも離れた井戸まで汲みにいかなければならなかったという。


その井戸水さえも泥水で、それでも老人たちは喜んでそれを飲んだ。



ある時、とうとうその土地の若者が、水がいつまでも湧き出るという水の玉の話を聞いて、旅に出ることになった。



恋人の娘は、若者が少しでも飢えないようにと蜂の子を持たせた。



若者は長い長い旅を続け、

とうとうその湧き出る水の玉を見つけた。


水の玉は、大きな蜘蛛が巣を張り守っていたが、

若者が旅の途中で手に入れた大きな針を刺すと、 泡を吹いて倒れた。



若者が手に取ると、水の玉からは尽きることなく

澄みきった水がこんこんと湧き出ている。


そのあまりの清らかさに魅入られて

若者は玉を思わずのみこんでしまった。


その途端、若者の目から鼻から口から、

体中の穴という穴から水が湧き出し、

若者は気を失った。



若者から湧き出た水は、小さな流れから

やがて大きな流れとなり、

若者の村までとどく大きな河となった。


人々は大いに喜び、

その後この地方の人々が

水にこまることはなくなったという。


しかし、娘の元へ若者が帰ることは

終に無かったそうだ。


 終わり                  

本自体無くしてしまい、どなたが再話したのか分からなくなってしまいました

知っている方、是非教えて下さい

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