その1 根性魂
昔、昔、あるところに松井塾長がいました。
松井塾長「おい!物語の女神。いきなりすぎるだろう。」
女神様「え、あのーなにか、問題がありましたか?」
松井塾長「ちゃんと、なんで、松井塾長が異世界に転移したのかってところからやらないと見ている人は大混乱するだろうが!」
女神様「あーはいすいません。では・・・」
松井塾長が、仕事を一生懸命がんばっているところ物語の主人公に選ばれた松井塾長は異世界に転移した。
女神様「松井塾長。聞こえますか?松井塾長。私の声が聞こえていたら光の方に進んでいってください。」
松井塾長は、言われたとおりに行動しないので、闇の方に進んでいきました。
女神様「いやいやいやそっちじゃないでしょ。なんで、そっち行った?今から、よい子のための童話シリーズを初めようって言ってるのに何でそっち行った?」
松井塾長「お前の都合なんぞ俺は知らん。俺の進路は俺が決める。それが、俺のやり方だ。というか、頼みごとがあるなら、お前が来い。」
女神様は、渋々、松井塾長の前にやって来ることになった。
女神様「もう。女神を呼びつけるなんてあなたが初めてですよ。私は、この世界の女神フローラといいます。」
松井塾長「で、何のようでっか?」
女神様「うん。私達は、よい子の童話の世界を守る神々なのです。しかし、ある日、突然闇の勢力にこの世界を壊されてしまいました。今は、その復旧作業をしているということなのですが、その作業を松井塾長に時の勇者として、復旧してほしいということです。」
松井塾長「・・・」(怪しく光る松井塾長の眼光)
女神様「なんですか?何も隠し事はしていませんよ。」
松井塾長「俺は、まだ何も言ってないぞ?なんだ?何も隠し事はしていないとは?なにかしているのか?」
女神様「していませんよ!!!」
松井塾長「じゃあわかった。俺を元の世界に帰してくれ。お世話になりました。」
女神様「いえ、あのーそのーはい。正直に話します。正確に話すために、サーバーエンジニアの鈴木さんを呼びます。」
鈴木さん「すいません。松井さんお呼びだてして、申し訳ありません。実はですね、童話の世界をサーバーコンピューティングクラウドシステムというシステムで管理しております。まぁ、人間の世界でわかりやすく言うと、サーバーの保守メンテナンスということになります。それが、ダウンしてしまったんです。」
松井塾長「ほうほう。でも、サーバーダウン程度ならいずれは復旧するだろう?」
鈴木さん「いえ、それが、経費節減経費節減にうるさくて、サーバーの保守メンテナンスの人員を大幅に削減されていまして、今、残っている人材で急ピッチで復旧しているんです。しかも、総務課のおばちゃんが、サーバーのエアコンの電源を経費節減で切ってしまった結果。ものすごい数のサーバーが、使い物にならなくなってしまったんです。」
松井塾長「それやべぇーだろ。控えめに言ってやべぇーぞ。」
鈴木さん「えぇ。そうなんです。その結果。本来なら異世界転移した場合って、特殊な能力を付与したり、美女をつけたり、いわいるオプション的なものをつけてその部分を補正するんですが、今回、そのデータがガッツリ破損してしまっているので、通常のそこら辺の平民よりも悪い能力しか付加できないクソゲー状態になっているんです。」
松井塾長「なるほど。じゃあ、それらを付与されないでこの物語を完結させることができる人材って誰って話になった時に、松井しかいなくねぇってことで俺にお願いしたってことだな。」
鈴木さん「そういうことです。お引き受けしていただけますか?」
松井塾長「受けよう!」
鈴木さん「ありがとうございます。我々も全力でサポートしますのでよろしくおねがいします。」
松井塾長「鈴木さん。気にすんな。」
松井塾長「おい。女神。さっさと童話の世界を元に戻してやるからさっさと何をするか言え。」
女神様「(・・・なんかこの人、敬語の基準おかしくね?)はい。わかりました。では、まずは金の斧と銀の斧の世界を救っていただきます。」
松井塾長「オーわかった。任せろ。」
女神様「つきましては・・・今回から、前回に引き続き登場していただきます。ジールさんもご同行することになります。」
松井塾長「で、何で?」
女神様「はい。あなただけで物語を進行すると、見ている読者の皆様方が、全く理解できない状況になってしまうのを防ぐため、ツッコミ役を設置させていただきました。予めご了承ください。」
昔、昔、あるところに松井塾長がいました。
松井塾長は転移してしまって、木こりをやっていました。
松井塾長「やべぇーー。斧で木が切れない・・・」
・・・・・・・松井塾長は、木が切れないので、落ち込んでしまいました。が、すぐに立ち上がりました。
松井塾長「俺が、木ごときに負けてたまるか!!!」
松井塾長は、一日かけて木を切り倒しました。
翌日・・・
松井塾長「今日は、負けねぇーぞ!木。人間なめんな!」という意味不明な言動をはきながら、木を切り倒しました。その日も、松井塾長は丸一日かけて、木を切り倒していきました。
松井塾長「やべぇー俺、木を切る才能がない!!!」
松井塾長は、木を切る才能がないので、落ち込んでしまいました。
翌日・・・
松井塾長「今日は、いける気がする。やれる気がする。人間なめんな!」という意味不明な言動を吐きながら、木を切り倒しました。
1ヶ月後・・・成長した松井塾長はこう言いました。
松井塾長「さすがに俺も何度も何度も木を切り倒すって作業をしてりゃちょっとはマシになるってもんよ!おりゃ!」
松井塾長は、木を切り倒していました。そして、月月火水木金金で、木を切り倒していきました。
さらに1ヶ月後・・・松井塾長はこういいました。
松井塾長「だんだん木を切り倒すのになれてきたぜ!」
ジール「おい!!!」
松井塾長「何だよ!だんだん調子が出てきたところなのによ!」
ジール「何が、だんだん調子が出てきたところだ!お話進まねぇーだろ!」
松井塾長「進んでるだろ。ちゃんと、木を切るのが日進月歩で成長しているというお話だろうがよ。」
ジール「誰見る?そのお話?え?楽しいか?え?転移したら木こりだったので、毎日、月月火水木金金で木を切り倒しまくった男の話?どこに需要ある?ここ、なろう系やで?というか、そもそもジャンプでもないで!一生懸命努力してプロ野球選手になるとか、一生懸命努力してクリスマスボール目指すとか、一生懸命努力して火影を目指すとか。わかる。一生懸命木こりをやって、木こり王になる!とか言って読者喜ぶか?え?」
松井塾長「確かに!木こり王になってしまって山の木を切り倒してしまったら、環境問題が発生すると同時に環境団体がうるさそうだ。というより、SDGsの観点からそれはどうなんだという問題が発生するな!」
ジール「んなこと言ってんじゃねぇーよ!いいから、さっさと手に持ってる斧を湖に落とせ!」
松井塾長「ダメだぞジール。湖にゴミを投げられるか!もし、斧などの危険物を出す場合。かつそれが、事業に使われている場合は、ちゃんと許可をとってだな!」
ジール「あーもう、うるさい。」
鉄の斧を投げ込むジール・・・