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世界をSFにするのは  作者: オダヤカニクツログ
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    ⑤一年間の各行事

当節目安(2.5分程度)※400字1分計算

「次は今後のクラスの方針だが、まず意識したいのは最初の4大行事、討論祭だ」



 4大行事

 5月の討論祭

 7月の音楽祭

 10月の体育祭

 2月の文化祭



「5月の討論祭では各クラス、今後の制作についての事前発表みたいなことだろう」


 先程配られた資料に目を通す。


「立案者はその制作がどれほど世に益を与えるのか、対する方はその制作がどのような問題点があるのかを討論形式で5クラスの代表者が一斉に話し合う行事だ」


 確かにまとめるとその様な事が書いてあるな。


「自分の立案を守りつつ、相手の立案を潰し抜いたクラスに軍配が上がる行事、ようはダメ出し祭だ。もちろん敵は1学年の他クラスとなるわけだが、その勝敗を決めるのは第3者、つまり多学年だ」


 いかにオーディエンスから共感を得られるかで勝敗が決まるという事か。


「この行事は始めての大きな支援を得るチャンスだ。必ず物にしたいと思う」


「さっすが委員長!私が話すまでもないかなー?じゃあさっき伝えた通り、今後の方針なんかは全部委員長主導で決めていっちゃって下さい!」


「そこでだ」


 真締は端壬先生に横目で答え、提案をする。


 すごいな、俺ならこんな可愛い先生に褒められたら表情に出ちゃいそうなのに。


 無論出さないが。


「まずはこのクラスが何を作るか各自企画して来てもらいたい。それを用いてプレ討論祭をクラス内で行う。そこでクラス内最適となった制作1つを進めていく。討論の練習も兼ねてより良い制作を行うために必要だと思う。異論のある者はいるか?」


  妥当だな。


 ただ・・・。


「1ついー?討論祭の練習としてはいいと思うけどさー、そのプレ討論の結果、クラス内で団結できる?」


 ほう。


 宇流さん、か。


「皆んなこの学校に入学したんだし、自分の案が却下されるかもってことは理解できると思う。でも自分の案が通らなかったら今後は自分の案でもない制作で他クラスと競っていくんでしょ?それなのに今後のクラスの制作をクラス内でまで潰し合って決めちゃったらしこりが残らない?」


「それをフォローするのが宇流、医療委員だろう。もっともその程度で気に病む様な奴はいないと思うが。それもと他に案でもあるのか?」


「そうゆーわけじゃないけど皆んながもっと納得する決め方とか、・・・」


「問題点を指摘されればいやでも納得するだろう」


「あんたねーっ・・・‼」


「とっ、とりあえずっ、1度みんな来週までに制作の企画を考えてくるっていうのはどうかな?」





 と、こんなところだったかな。あの会議の雰囲気では、おそらく真締の主導で進行していくだろう。


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