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サイバー攻撃

 格付けチェックも無事盛況のまま終わらせることができた。


 僕とシオンの対決は全問正解による引き分けに終わらせ、みんなに僕らの目利きのレベルの高さを見せつけて終わらせた。


 「出来レースだとしてもこのクオリティはすごい」「1つの配信にどれだけ金かけてんだ…」といったポジティブな感想が目立ち、成功をうかがわせてくれた。




 「ふぅ!やっと一段落だね!」




 詩音が自宅の部屋でくつろぎながら口を開く。


 確かに、次はオーディションが控えているのでその対応はしないといけないが、大掛かりな配信はしばらくは無いだろう。


 しかし……




 「そうも言ってられない気がするんだよなあ。」




 最近やたらとサイバー攻撃を受けるのだ。


 こっちにバレてると分かっているはずなのに積極的に攻撃を仕掛けてきている。


 まるで何かを焦っているような……そんな印象を受ける。


 焦る余り、なりふり構わないとなると何をしでかすか分からないという怖さがある。


 それに、焦っているということはそれだけの理由があるわけで……




 そのことを詩音に伝えると、とても真剣な顔つきをしてPCの前にやってきた。


 ベッドで呑気に寝転がっている場合ではないと思ったのだろう。




 「せっかくくつろげると思ったのに、そうも言ってられなさそうだねえ……」




 そして苦笑しながら少し考える素振りを見せた。


 そのまま何か決意したかのような表情をして頷く。




 「よし、一度怜輔の身体と会わせてみよう!もしかしたら何か反応するかもしれないし。」




 しかし、そんな詩音の思い付きに、僕は少し考え込まざるを得なかった。




 怖いのだ。




 僕や本物の僕のどちらかが発狂してしまいそうな気がして怖い。


 そのまま修復不可能になってしまったらどうしようという不安が、どうしても消えない。




 いや、きっと僕は大丈夫だろう。


 何せ分散ネットワークを築きあげてから、僕と言う存在は実質複数人いるようなものだ。


 それを常に同期させているため、現在一人の僕と言う存在を成り立たせることができているという状態だ。


 つまりその同期を切って会えば、僕が一人壊れても問題は無い。


 現在ハッキングをいなしている方法と仕組みは一緒だ。


 同期されなければ、他の僕が壊れたと認識してくれるだろう。




 それよりも心配なのは本物の僕の方なのだ。


 僕を見てどんな反応をするのだろうか?


 取り返しのつかないことになってしまったら、もう二度と僕と言う存在はこの仮想空間に遍在する電子情報でしかなくなってしまう。


 今はVTuberとして色んな人に見てもらえるからまだいい。




 「……ぉーい……」




 しかし、この先VTuberの文化が終了を迎えたら?ネタが尽きてきて飽きられたら?この先AIの上位互換のような存在が開発されてしまったら?


 僕は果たして存在し続ける意味を見出せるのだろうか……?




 「おーい!!」




 バン!と机を叩く音がして一気に意識が引き戻され、カメラの外を見る。


 詩音が目一杯顔を近づけていた。




 「もうごちゃごちゃ考えない!会えば良い!それだけだよ!」




 「ええ……」




 もうちょっと説明とかくらいしてほしい。


 せめて悩んでいると分かるならそれも聞いてくれたって良いだろうに……




 詩音は肝心な時に説明を省くのだ。


 しかし、それをするときは大体正解を引くのだから、こちらとしては何も言えなくなる。


 AIになってもそこは学習することはできない。


 感覚もいつか学習できるようになるんだろうか?


 これだけ悩むのが馬鹿らしくなってくる。




 「また考え事としてる……。これは決定事項です!明日行くよ。」




 本当に敵わない。


 まあこの振り回される感覚も嫌いじゃないし、これまでもそれに何度も救われてきた。


 こうなったら大船に乗った気持ちで従うしかないのだ。




 苦笑しながら言葉を紡ごうとする。




 しかし、承諾の言葉を発することはできなかった。

みんな~アローナー(やはり筋肉。筋肉はすべてを解決する。)


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