メンバーシップ解禁
オーディションの発表で盛り上がってきたところで、二つ目の重大発表も行う。
「実は発表はこれだけではないぞ。もう一つの発表は僕のチャンネルのメンバーシップの解禁だ！」
そう、もう一つの目玉はメンバーシップの解禁だ。
僕の発表にチャット欄はさらに沸き立つ。
「やっと来たか」「限定配信何するんだろう」という期待感を持ったコメントが並んでいく。
まあそう焦らないで欲しい。
メンバーシップの特典の目玉はそちらではない。
「メンバーシップの特典は3種類ある！二つはみんなも良く知っていることだろう。限定配信とカスタムのバッジや絵文字だ。」
通常、メンバーシップに入ると限定で見れる配信や動画があり、カスタムで作られた絵文字や、チャンネル名に付けられるバッジが用意されている。
これらはYoutube側が収益化したチャンネルに対して用意している機能であり、これを利用してチャンネルの運営者は上手く有料コンテンツを作っていく。
しかし、収益化したからすぐにメンバーシップを始めていいのかというと難しいところであり、チャット欄にメンバーシップのコメントがずらりと並ぶと、新規の視聴者に圧迫感を与えてしまう。
そのため、チャット欄でコメントするリスナーの割合がファンばかりのチャンネルがメンバーシップを始めてしまうと、どんどん新規のリスナーが増えていかずに視聴者が減っていってしまう「閉じコン化現象」が起こってしまう可能性が高いのだ。
チャンネル登録者をどんどんと増やしていきたいチャンネル主にとっては、中々難しい判断を迫られる部分でもある。
僕の場合はチャンネル登録者が50万人に迫ろうとしている上に、チャットの流れていくスピードも速く、コメントする人数も多いため、メンバーシップを始めても新規のリスナーに圧迫感を与えることは無いだろうと判断した。
VTuberのメンバーシップの場合、多くはゲリラ配信や表では語りにくい内容の雑談、ASMRや歌に自信がないVTuberの歌配信などが限定配信の内容として挙げられる。
基本的にメンバー限定の動画投稿はあまりされない。
VTuberにとって動画は新規リスナーを呼び込む主な材料であり、新規を呼び込まずに有料コンテンツとして狭いコミュニティに投げるのでは、作った労力に見合わないからだ。
まあ僕の場合は動画制作の労力は度外視しても良いので、内容が思いつく限りは投稿しようと思う。
カスタム絵文字は上品な雰囲気の絵文字を用意して貴族っぽい雰囲気を出していこう。
さて、気になる残りの一つだが…
「もう一つは僕の方から個別に用意した。メンバーシップに入った人は配信に登場できるという特典だ！この後ろにメイドや執事が通りかかって言葉を発していくという風にプログラムしたぞ。この前の収益化配信のときのコメントを配信に反映する機能を、メンバーシップで日常的に反映できるようにした！」
そう、メンバーシップに入ると配信中に後ろにコメントを反映させていくという方式を採用することにしたのだ。
執事やメイドが話し込んだり、通りながら呟いたりしていくというアニメーションを導入し、背景を賑やかにしていく。
これで配信中に景色が寂しくなることはないだろう。
コメントでも「あれが日常的に出来るのか！」「後ろに執事やメイドとして登場できるってことはもう実質一緒に住んでいることに！？」「これはレイフ君の配信内でバ美肉？」という反応をくれている。
「ぜひメンバーシップに入って盛大にコメントしていってくれ！さっそく限定動画も投稿してあるぞ。内容は僕のメイキング動画だ！絵を描く人は参考にしてくれたらいい。」
メイキング動画は神絵師などが自分の制作過程を挙げている動画だ。
大体何をどうやって描いていくという過程が全て載せられているので、絵を描く人にとってはかなり参考になる動画だ。
レイフやシオンなど僕らのキャラクターの絵は、メイキングを表に載せるのは憚られるので限定動画として載せることにした。
これで色んな人がメンバーに入ってくれるようになるだろう。
さあ、やってまいりました！ヴァーチャルシンガー世界の星乃めっあ～だ！（ワンマンライブお疲れさまでした！）
【Vニュース】
20時より、姫咲ゆずるさんの自己紹介動画が、プレミア公開されています。
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【個人勢応援】
稲荷沢こんさん：歌がかっこよかったです
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