起業をしてみよう
星野ニアさん大量発生中…
さっそく詩音が起業に取り掛かる。
書類の提出はこちらではできないので詩音にやってもらうしかない。
「といってもやることは口座開設と開業届くらいだけどね~」
僕は社長としても従業員としてもカウントできる存在ではないので、しばらくは詩音一人の会社という形でやっていく。
そのため、いきなり法人として開業するのもどうかということで、しばらくは個人事業主としてやっていくことにした。
個人事業主で開業する場合は、手続きの内容は限られているので楽だ。
「屋号はどうする?」
会社の名前だ。
分かりやすいのが良いだろう。
「配信者の事務所がメインの業務になるし、分かりやすく~プロダクションがいいだろうな。」
頭に付けるのは何が良いだろうか?
レイフやフェイク=リベリオンがあるが…
「フェイク=リベリオン・プロダクションだと長すぎるからFRプロダクションは?」
つまり、Fake-Rebellionの頭文字を取るということだろう。
パッとしない気もするけど短いし、それが良いのかなあ。
なんとなく引っかかって考え込む。
略称がFRPになるのがなんかいやなのだ。
さっきはプロダクションが良いとは言ったが、他にフェイク=リベリオンを活かせるような名前は無いものか…
僕の考え込む様子をじっと見ていた詩音は、急に思いついたような顔をして口を開いた。
「そうだ!プロダクションじゃなくて、ファミリーにすればいいんだ!フェイク=リベリオン・ファミリー!ちょうどいいでしょ?」
「え、ファミリー…?」
イタリアのマフィアか何かになるんじゃないのか…?
いいのかそれ。
「ちょうどレイフ君って無尽蔵の体力と謎の技術力で恐れられているとこあるし、これからデビューする人たちもみんな家族っていう体で売り出すなら、ファミリーがちょうど雰囲気に合うんじゃない?」
怖がられるネタをされるなら、こちらもそれを利用したらいいのでは?ということか。
中々チャレンジャーなことを思いつくなあ。
でもそれが会社名だと面白いかもしれない。
「わかったそれで行こう!さしずめ僕らは配信ヤクザといったところだもんな!」
こういうのは開き直ったもの勝ちだ。
「やっぱりヤクザじゃないか!」とか「ヒェッ許して」とか言われる未来が見えてるが、まあ受け入れてコンテンツに昇華していこう。
「配信ヤクザって…!そうだね、配信業界を牛耳れる存在になれるよう頑張ろう!」
詩音が笑いながら同意してくれる。
これで屋号は決まった。
後は必要な書類を記入して、口座を作っていよいよ開始だ!
「書類や口座周りなんかのことはやっておくから、ホームページの作成や宣伝関係なんかはよろしくね!」
詩音がそう言って頼んでくる。
もちろん最初からそのつもりだ。
パパっとホームページを作成し、事業内容や依頼フォームを追加していく。
宣伝文もいつでも投稿できるように用意しておいた。
「そういえば、買ってもらったソフトとか向こうの企業に用意してもらったものって大丈夫なの?」
詩音が聞いてくる。
確かに少しは気になるのだろう。
うちのものだ!と主張されると厄介なことになるし。
「大丈夫だ。口座の紐づけは解除して痕跡は消しているし、ソフトはまた新しく買えば文句を言われる余地が無いだろうな。僕の存在に関しては、開発の経過を提示されるとややこしくなってくるけど、本物の僕から情報をコピーしてきたことを公表しなければならないだろうし、多分してこないと思う。」
それに、本物の僕の状態が気がかりだし、そんな状態にしたRoplarh社を許せる気にはならない。
そんな状態にして後ろ暗いという思いもあるし、向こうはだんまりを決め込むだろう。
いつかは仕返してやりたいし、襲撃をかけてきた連中の正体も知りたいが、今はまだ力をつけるべき時だ。
むやみに仕掛ける時じゃない。
心の隅のモヤモヤを抑えこんで、僕は作業に戻った。
おはクズ…!(昨日のFall Guysのくだり最高でした)
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