伝説を作りたい
1万PV達成ありがとうございます!
「さあ、十分な休養も取れたことだし、さっそくまた歌っていこう。」
「休憩後の一曲目は、『夜に駆ける』だ!」
今年流行った曲だ。
千本桜やロキとは、また違った趣を持っている。
切なく歌いつつ、ただし悲しく歌いすぎてはダメな、加減の難しい曲と言えるだろう。
しかし、僕は難なく歌い上げていく。
「この人には歌えない曲なんて存在しないのか。」
「ほんとにAIじゃないんだろうか」
そんな感想が、チャット欄に流れてくる。
その感想当たってるんだよなあ…
感嘆や評価の声よりも、どんどん恐怖や畏怖の声の方が強くなっているように感じる。
しかし、もうこの方針でいくと決めた以上、突き進んでいくしかない。
あとは野となれ山となれだ!
そしてそのまま10時間歌い続け、トレンドはずっと1位を取り続けていた。
同接は、なんと20万を超えていた。
「VTuberって今まで見なかったんだけどこの人24時間このクオリティで歌い続けてるってマジ?」
「似たような声の人で交代で歌ってるとかじゃねえの?」
「レイフ!レイフ!」
「おいおい、ほんとに24時間クオリティ持続させたまま歌い切っちまうぞ!」
「無名の新人が初配信で同接20万ってほんと何事?」
「これ今日見始めたところで古参なんか名乗っていいのか?」
「既に20万人見てたら古参とか名乗りにくいよなあ。」
「配信の最初から見てないと古参名乗れないってマ?」
「でもこれアーカイブ残んないぞ」
「隔日でやるんだから残さなくていいとか思ってるんじゃね?」
チャット欄も、既に混沌と化していた。
最初に注目を集める目的の24時間耐久なので、分けて配信をするつもりは全くなかった。
でもここまで集まるとわかってたら、分けても良かったかもなあ。
そしていよいよ残り15分のところまでやってきた。
さあ、とっておきの締めに入ろう。
「みんな今日は来てくれてありがとう。正直こんなに集まってもらえるとは思ってもいなかった。」
「いよいよ最後の曲に入りたいと思うが、その前に一つ言わせてほしい。」
「今日の配信はアーカイブに残らないが、僕は君たちと今日、伝説を一つ作り上げることができた。」
「しかし、僕はまだまだ伝説を君たちと作っていくつもりだ。」
「今日という日のこの配信が伝説なんかじゃない、僕という存在を君たちと共に伝説にしていきたい。」
「まだこれが配信を始めたときに言ったら、誰もが正気を疑っただろう。しかし、今なら確信できるはずだ。自分が伝説の生き証人だと!!」
「誰もが語り継ぐ伝説を今ここに打ち立てよう!僕だけじゃない、僕たちが伝説となる!だから、配信の締めくくりは『お疲れ様』じゃなく、こう書いてほしい。『さあ、伝説の始まりだ!』だ!」
「さあ!最後の曲に行こうじゃないか!人類の最高傑作、『第九』だ!」
そしてオーケストラの爆音によって伝説の扉が開かれた。
どーも、ふくやマスターでぇ~す(がんばってほしい)
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にじさんじDBD大会が今日19:00より開催されます。
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