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第6話


「君が、僕のパートナー?」


ーー息をするのも忘れた。


クロードの前に現れたのは余りにも美しい少女だったからだ。


背中まで届く金髪の長い髪、小顔にあった小さな口元と大きな青い瞳。身長は百四十センチくらいだろうか。小さな少女である。この世界では珍しい、白いフリルの付いた淡い桃色のドレスを着ている。頭には大きな赤いリボンを付けていてそれがまた彼女にはよく似合っている。



「はい。 シャルル・F・レムリアと申します」


その言葉にクロードは目を丸くし耳を疑った。


ずっと頭の片隅にあった名前。

彼女の顔を見た途端に鮮明に思い出すあの夢の記憶。


「・・・シャルル」


クロードから思わず溢れた声。


「コホン。 シャルル様と呼べ。レムリア王家のご令嬢だぞ。貴様のようなどこの馬の骨とも分からん小僧には勿体無いお方ですぞ。そもそもお目にかかれるだけ有難いと思え」


黒のタキシードに身を包んだ使用人の白髪の紳士がたくましい髭に手を当てながらクロードを小馬鹿にしたように上から見下す。


クロードもその言葉に反論する言葉すら出ない。


「ーーそんな、私なんてレムリアを語るのも恥ずかしいです」


シャルルは、もじもじと小さな体をさらに小さくしている。


「え-っ、クロードくんだっけ? 今回幸運にも君がシャルル様とどういう訳かパートナーになったのだが、本来ならシャルル様ほどのお方は高貴な貴族のパートナーがお似合いなのにお前のようなーー」


「そのくらいにして下さい! クロード様に失礼です!」


「ーーーー」


その言葉に驚きを隠せず顔を顰める使用人。


「私は、高貴な貴族の方よりクロード様のがずっと素敵だと思います。 決勝戦での闘い御見事でした。あの闘いを拝見致しましてずっとどの様なお方が操縦してらっしゃるのかしら?と胸躍らせておりましたところ、とても素敵なお方が操縦してらして今日お会い出来るのを楽しみにしてました」


シャルルは、頬を赤く染め再びもじもじと体を小さくしている。


「ーーあれは、たまたまマグレで・・・偶然勝てたようなもんで」


クロードは、罰が悪そうに頬を指で描いているとーー。


「いいえ! マグレでも何でも勝てる事が大事です。だってーー」


シャルルは、クロードに近づき両手でクロードの手をぎゅっと握りしめた。


「こうして出逢えたのもクロード様が勝ってくれて私をパートナーにしてくれる事が出来たのですから。大勝利です!」


「シャルル・・・様」


「はい。 クロード様これからパートナーとして宜しくお願いします」


クロードの手を握りしめたまま、笑顔を見せるシャルル。


その愛らしい天使のような笑顔に心癒されるクロードだったーー。


「こちらこそよろしくね、シャルル様。それから僕に『様は』いらないよ。クロードで良いよ」


「ええ。では、私のことも呼び捨てで構いません。これからはパートナーですから」



今、このひとときは自分の使命やこれからの事など全てを忘れてしまいたいと思うクロードだった。


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