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わいと兄貴の差

前話につきましては深く反省しております。

5/6修正

俺達はルシェルに伝言を頼み一足先にバルナザードへ来ていた。


ヴィグスと話して分かった事は、姫様は亡国シェルハザードの姫らしく国の復興を目指していたが突如として姿をくらました……

そしてヴィグスに脅迫状が届いた。


姫は預かった。シェルハザードの復興は諦めろ。

下手な詮索をするな、姫の命は無いと思え。


これが最初に届いた脅迫状

そして1ヶ月半前


ヴェルコニア軍をオアシスで足止めしろ。

バルナザードへは一歩も踏み入れさせるな。


俺が考えるに犯人はフィルハザードの関係者で間違いない。

それもシェルハザードに対し相当殺意を持っている事が分かる。

っが、それだけの情報じゃ犯人の断定には至らない。

それに今は寄り道している場合ではない。

戦争中だからな。


んまぁ、新しくできた従者の為でもあるし、ついでに対応できるかもしれんならフィルハザードを目指しながら考えるか……


「とにかく長老の元へ向かいましょう。」

「ああ、任せる。」


町でゆっくりしたいとも思っていたのでヴィグスの提案にのりバルナザードの町の長老に会いにいった。


そして事の顛末を報告する。


「紹介します。僕を育てて下さった長老のナバブーンです。」

「ほっほっほ。ヴェルコニアからの客人など何年ぶりかのう……」

「へぇ……じいさん長生きなんだな……」

「今日はゆっくりしていくと良い。」


俺はここで大きな違和感を感じた。


「いや、ゆっくりも出来ないんだ。」


ヴィグスは事の顛末を説明する。


「ほう。プルムがのう……」

「うん。しかもプルムの裏には砂漠の民が関与しているらしいんだ。」

「……そうか……ワシからプルムに話そう。今日は疲れたろう休んで行きなさい。」

「ありがとう。そうさせてもらうよ。アルデルシア様はどうします?」

「……おう。俺は姫をヴェルコニアで保護する段取りがあるからな。3日後にまた来る。」


「女から目を離すな……」


俺はヴィグスにそれだけを伝えヴェルコニアを往復した。


兄貴はヴェルコニア軍を率い占領の宣言をした。

町は深刻な水不足である事から5年の税の免除、50億ガルムの支援を約束し、さらに水の援助を行う事となった。


こうしてバルナザードの町にヴィクトール将軍の名前は一夜にして広まった。


さすがは兄貴だな、金の使い道が分かってやがる。

ヴェルコニアは10年で蓄えた国家予算は1,000兆ガルムはくだらない。


兄貴の施策は金を民の為に使い民に金を回させて好景気を維持させる。

民が豊になる事によってガッポリ税で回収出来る訳だ。

こうした施策により10年でヴェルコニアは国家資産が大陸トップとなったのだ。



そしてその次の日の夜、俺のところにヴィグスがやってきた。


「貴様!どの面下げてここに来た!」


セブンナイツのザヌバが怒りの声を上げる。


「控えろザヌバ。ヴィグスは俺の直属の家臣だ。」

「えっ?し、失礼いたしました……」


他のセブンナイツもポカンとする。


ヴィグスはその場で土下座をし兄貴に向かう。


「ヴィクトール将軍、姫を保護頂き有難う御座います。」

「うむ。王族の保護は王族の仕事だからな。」

「そのような恩があるのに関わらず、私はエミリオ様の命を奪おうとしました。裁きを受けずしてアルデルシア様に仕える事など到底出来ません。」

「……エミリオ・ヴェルクハイブとの戦いは正式な一騎打ちと聞いた。堂々と戦った者に対し裁くなど戦で闘う戦士達の侮辱に他ならぬ!二度と言うな!」

「……はっ!」

「それから……姫の保護を恩と感じるのであれば貴様が働いて返せ!我が弟の家臣はお前が思う以上に重労働だぞ………以上だ。」

「あ……ありが……有難う御座います!」


これが王の器か……


俺は兄貴の大きさを改めて実感した……



砂漠編は次には終わらせたい……

厳しいカモ。


いつもごご愛読ありがとうございます。

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