わい、久しぶりに痛い思いをする。
砂漠の魔法剣士、完結です。
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「え?」
「えじゃねぇ!」
がら空きの顔面に渾身の左ストレートをかました。
するとヴィグスは30mくらい吹っ飛んだ後に、ゴロゴロと転がっていった。
「俺に状態異常は気かねぇんだ。」
お陰で転生してから睡眠時間0です。
俺はヴィグスが転がった先にゆっくりと歩みを進め言い放った。
「終わらせて良いかな?」
「まだだ……僕はまだ、出し切っていない!」
ヴィグスは風を纏いスピードを更に上げた、そして大きく回転し、2本の剣から巨大な風の刃を放つ。
「真空斬・真極ぅうううううううう!!」
恐らくヤツの最強の必殺技であろうものを、俺はあえて避けずに正面からくらってやる。
ズヴァァアアア
俺の胸が裂け大量の血しぶきが上がる。
俺は片膝をついた。
「ぅおお。いてぇな。」
本当に痛かった。まぁディーアのパンチ程じゃないけど。
「なっ、本当にヒトなのか!?」
「失礼な!お前、不敬罪確定だな。罪として、その弱点だらけの技をお前に喰らわしてやるよ。」
「やれるものならやってみろ!」
ヴィグスはもう一度、真空なんちゃらを撃ってくるが……
「ちょい!」
俺は水平に飛んでくる風の斬撃に対して、下から風魔法で軌道を変えた。
「そんなデタラメな……これで精霊王も……」
「悪りぃな。俺は精霊王なんて軟弱なものじゃない。」
俺はヴィグスと全く同じ技を放つ!手加減付きだが……
「真空なんちゃら・手加減!!」
風の刃はヴィグスに直撃し、ヴィグスは血しぶきを上げ倒れた。
「ぅう。僕の完敗だ。姫、ごめん。君を守れなかった。」
「ナ~ハッハッハ!俺の勝ちだな。」
どうだ、これが勝者の高笑いだ!
「そうだね。上には上がいる、身に染みたよ。」
お、潔良いな。
分析が終わったからプレゼントをあげちゃおう。
「おい、お前!ヴィグスとか言ったか?」
「うん。」
「お前、人質に誰か取られてるだろ?」
「な、何故その事を!?」
「俺はヒトの心が読めるんだ。(半分本当)」
ヴィグスはワナワナしている。
「今から合わせてやるよ。その前に……フン!」
「きゃぁああ!」
魔術師の女が持っていた魔導具が暴発する。
いやー。これを感知するのに時間がかかったなぁ。
魔術師の女は気絶たふりをしていた。
探るとヴィグスがピンチになればなるほどソワソワしており、懐にある魔導具を気にかけていた。
そしてレーダーで周囲を確認した結果、地下に女の魔導具と対になる魔導具の反応があった。
更に万里眼で覗くと、地下にあるのが爆弾的な物だって事が分かった。
それが丁度、エレメントブレイクをくらった時だった。
そして俺は地面をぶん殴った。
ヴォコ!っと乾いた音が鳴ると、そこには地下空間が現れた。
「ヴィグス!ティファ!行くぞ!」
「あ、はい!」
俺達は地下の部屋を進んだ。
先の方から異臭がし、更に進むとそこには……
ドレスを着たソンビがいた。
「ひ、ひ……姫ぇえええええええええ!」
ゾンビはヴィグスが守ろうとしていた姫であった。
俺は姫のゾンビがいる事に気づいていた。予めリーザに相談し、助かる方法を模索していた。
厳密に言うと姫はゾンビでは無く、生命活動をしてはいるが、皮膚がタダレて腐っている状態のようだ。
なので回復方法はあれだ……
「ヴィグス。」
「う゛ぁぃ。」
はいで良いんだよな?二回目
「俺が姫を助けたらお前、俺に忠誠を誓うか?」
「だんでぼやじばず!」
何でもやりますで良いんだよな?(俺は通訳か
「はぁあああああああ!「時空逆流!」」
ぐぅう!いつも思うが時空魔法は本当にキツい!
「ひ、姫!」
「ヴィグス様?」
ヴィグスは汚物も気にせず姫を抱き締めていた。
「ふぅ。ティファ、浄化と着替え。」
「フフフ……はい。」
こうして俺はヴィグスと言う最高の部下を手に入れた。
この主従関係が、気が遠くなる程の間続く事になるとはお互い思ってもみなかった……
次回は後書き的な回になる予定です。
いつもご愛顧、有難う御座います。




