憧れるザヌバ
ザヌバ目線でロビンvs魔法剣士です。
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俺はザヌバ。
セブンナイツの一人だ。
今回のアルデルシア様から下された命令はエミリオ様の護衛だ。
エミリオ様は武人ではなく自分から戦場に出るような方では無いとロヴアルト騎士団の友人より聞いている。
にも関わらず斥候部隊が苦戦した砂漠の部族との戦いに志願したそうだ。
正直、俺達の足でまといにならないようにして欲しい。
こういう弱い奴に限って偉そうに命令したりするんだよな。
俺のエミリオ様に対する第一印象は最悪だった。
そして俺達は砂漠の部族がいるガザード砂漠のオアシスについた。
「あ、今度は8人だよ、ヴィグス!」
「また来たね、ヴィグス。打って出よう!」
「面倒くさいわねー。」
「ここから立ち去るがいい!」
「まぁまぁ。ここは僕が交渉するよ。」
この青紫色の髪と瞳をしているヴィグスってのが例の魔法剣士だな。
俺達が相手の戦力を測っていると、エミリオ様が例の魔法戦士と交渉をし始めた。
「僕はエミリオ・ロビンソン・ヴェルクハイブ。フィルハザードと戦うにはバルナザードの街を補給拠点にする必要があるんだ。ここを通してくれるかな?」
「……それは出来ない。僕はフィルハザード軍からヴェルコニア軍を通すなと命令されている。」
「ふむ。では、ヴェルコニアに入ってくれたら税を年間1%にするよ。これでどうだい?」
「1%!?」
他の連中がざわつく。
「そんな事出来る訳ないじゃない!騙されないで。」
赤毛で魔術師の女が言う。
「僕はヴェルコニアの王子だよ?それぐらい簡単さ。」
ただの優男では無いようだ、交渉がうまい……
「…………出来ない。」
「では……」
「出来ないって言ってるだろ!」
ヴィグスと言われている少年は怒気を放った。
「交渉決裂ですか……では僕と1対1で戦いましょう。僕が勝ったらここを通して下さい。君が勝てば我々は引きます。どうです?悪い話しでは無いでしょう?」
「……それで良いよ。」
「「「えっ」」」
俺達のうち3名程が思わず疑問の声をもらした。
「やったね、ヴィグス!精霊王に比べればあんな奴ら余裕だよ!」
逆に向こうは楽勝ムードだ。
いったん準備の為、両軍ともに離れた。
「エミリオ様、我々が行きます!」
狂信者サレザウナ、アルデルシア様へのポイント稼ぎか?
「いや、大丈夫だよ。君達より僕の方が強いからね。」
はぁ?王族のボンボンが舐めるなよ。
ボコボコにやられて泣きっ面で逃げてくるさ。
そして、ヴェルコニアの第二王子vs砂漠の魔法剣士との一騎打ちが始まった。
エミリオ様が先制攻撃をする。
「「「「速い!」」」」
両軍共に度肝を抜かれた。
エミリオ様の踏み込みはヒトのレベルでは無かった!
今までみたどの剣士よりも速く綺麗な剣閃だった!
「す、すげぇ。」
俺は思わず心の声をもらした。
「強いですね、貴方。」
「君もね。ここまで受け止められたのは父上以外で初めてだよ。」
膠着状態が続く中、次の手を打ったのはエミリオ様だった。
何とエミリオ様は魔術を使った。
「ファイヤーボール!ぜぇあ!」
ファイヤーボール放ち、一瞬で間合いを詰め横凪一閃!
「ぐっ!」
「ヴィグス!」
この戦いは明らかにエミリオ様が押していた。
そして俺はエミリオ様に見とれていた……
しかし……
「驚いたよ。ここまで強いなんて……ヒトでは最強じゃないのかなぁ?」
「それはどうも。自分がまるでヒトでは無いようだね。」
「そこはノーコメントで。」
魔法剣士は不気味に笑う。
「この技をヒト相手に使うとは思わなかった……」
次の瞬間、魔法剣士は間合いをつめたそしてエミリオ様に触れた。
「もらった!」
我々もエミリオ様の勝利を確信した。
「エレメントブレイク!」
エミリオ様は上段から縦斬りを一閃……できなかった。
エミリオ様はそのまま倒れ、動かなくなった……
いつも有難う御座います。




