わい、軍事会議に参加する。
フィルハザード攻略編まだまだ続きます。
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ふぅ。やっと下地が出来た……
俺は超絶並列思考により1,000の事を同時に考える事が出来る。
なので総勢5,000名を5人一組のグループに分け訓練させ各々の訓練を確認した。
全員の名前を覚える事も完全記憶能力でカバーした。
ヒトは自分の名前を覚えてもらうと、それだけでモチベーションにつながる事を俺は前世の記憶から知っていた。
そんなこんなで騎士団はまとまりフィルハザード攻略への駒が全てそろった事になる。
ヴェルコニア軍事会議
「グラール砦の攻略だがどうする?」
親父を中心に軍事会議が始まる。
グラール砦
戦場の最前線
4年もの間、3つの騎士団が合同で攻めているが攻略の糸口すら見えない難攻不落と言われている難所だ。
「俺が行く。クリュサウォール初陣で大将は兄貴だ。」
もちろん俺には勝算があった。
「いきなりアルデルシア様が!?」
ウェルバが驚きの表情で返す。
「はっきり言おう。この戦争はクリュサウォールだけで終結させられる。あとは手柄の分配だ。大陸西を統一するには圧倒的な英雄が必要だ。それは兄貴だと俺は思っている。」
正直、俺だけでフィルハザードに潜り込めば1日……いや、30分以内で戦争は終わる。
「お言葉ですが、そこは陛下がよろしいのでは?」
まあ、当然そう思うわな。
リブラルドの意見は最もだ。
しかし……
「親父は既に大陸最強の二つ名がある。それに新しい事を起こす時には新しいリーダーが必要だ。それは老兵ではダメだ。」
「俺はまだ若いぞ~。」
そういうの良いからw
「僕もバーンと同じ意見です。ヴィクトール将軍を中心とした部隊で勝利を重ねる事が後々のヴェルコニアに有益と思われます。」
ロビンが俺を後押しする。
「ウェルバはどう考える?」
「アルデルシア様を英雄にされるのはどうでしょう?」
空気読めテメェ!近衛騎士団長のくせに!
「コイツはダメだ。国王命令だ。」
「ぐぬぬ。」
思わぬストレートにダウン寸前だった。
「ウィルの意見も聞こう。」
「私はフィルハザードを打倒出来れば何でも結構。道化師になれと言われればなります。」
「親父、もう一つ懸念材料がある。」
「何だ言ってみろ。」
「北の帝国だ。」
「ほう……」
「俺達が南に全戦力を向けると考えるのが普通だ。そうなると国内の守りが薄くなる。今や大陸一の資源を抱えているヴェルコニアの土地を帝国は喉から手が出るほど欲しいはず。」
「何かしらの手を打ってくるか……」
「そう、そこでクリュサウォール騎士団とロヴアルド騎士団だけでフィルハザードを攻略する。」
俺とロビン、兄貴、三兄弟でフィルハザードを攻略してやる。
「お前達三兄弟で出来るのか?」
「「「はい!」」」
俺達三兄弟とフィルハザードとの戦いがここに始まった。
いつも有難う御座います。




