わい、王太子同盟を締結。
フィルハザード攻略編が始まります。結構なボリュームになる予定なのでお付き合い下さい。
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俺は謁見の間にいた。
「お前らしい帰還だなw」
親父は爆笑していた。
「馬鹿者!民を殴り飛ばす王族が何処にいる!」
ウィル兄はおこだ。
「ありゃ門番がわるいぜ!名乗ったら貴様のような名の王族はいないって言うんだぜ?勘当されたかと思ったぜ。」
「ヴゥワッハッハッハwお前、俺を窒息させるつもりだろw」
親父は相変わらずだな……
「城への連絡は日没までと決まっている。日を改めて来なかった貴様も悪い。」
「ぶぅー。」
俺はむくれた。
「まぁお前、国家反逆罪の疑いで今日は牢屋な。」
「当然、尋問するからな?」
「えー!まだお帰りも言われてないのに!?」
牢屋に行くと思っていたが行き先は訓練施設であった。
そこにはアルデルシア被害者の会がいた。
「あ、弱すぎ騎士団だ。」
「煽るなバーン。」
「貴様反省していないな?」
いえ、煽るつもりは無いんですよ。
感想です、感想。
「先程は大変失礼をいたしました。本当に王家の方であらせられるとは知らず無礼をはたらきました。私を処分下さい。」
先程の門番は真っ青な顔で土下座をしている。
「ああ、OK、OK良いよ許す、許す。」
俺は怒っちゃいない。ただ……
「ただしこりゃ連帯責任だからな。団長含めて不敬罪で俺の特訓を受けてもらう!」
俺はここにいる昔造った竜牙兵よりもさらに強い竜牙兵、名付けて手加減君を総勢60隊をスキルで作成した。
「やはりこれを作成したのはバーンであったか……」
ウィル兄は驚いている。
「ここらへんに回復の魔法陣を作成しておくから、怪我したらここの魔法陣に入って回復な。竜牙兵には手加減のスキルを付けてあるからお前達は死なないようになっている。期限は明日の早朝まで。用意スタート!」
わーとかギャーとか言ってるけど、聞こえない。
「相変わらずムチャクチャだなw」
親父は爆笑していた。
奮闘している兵士を尻目に俺達は謁見の間へ戻る。
すると濃い青の髪と瞳をしたイケメンが待っていた。
「おう、ロビン。これがお前の弟だ。」
兄さんイケメンすぎ~!そして優しそう~!そしてもてそう~!
「へぇ~これが噂の太陽の王子か。美少年だね。」
いえ、兄さんには負けます!
「僕は次男のエミリオ・ロビンソン・ヴェルクハイブだ。よろしくねバーン。」
「俺はアルデルシア・バーニアム・ヴェルクハイブです。ロビン兄さん、よろしくお願いします。」
俺達はガッチリ握手をした。
「僕は戦闘に関しては全然だからそっちで兄さんを支えてくれ。」
「分かりました!」
お互いの挨拶が終わる。
準備もあるので帰還パーティーは明日以降となり、今日は各私室に戻った。
すると……
コンコン
ノックがした。
するとロビン兄さんが入って来たのだ。
「やあ、バーン。もう少し話しがしたくてね。」
「はぁ……」
明らかな殺気を放っている。
これは俺を威圧しているのか?
しかもこの感覚……先程は戦闘がからっきしと言っていたロビン兄さんだが、親父よりも強い事が感じとられた。
「君は将来をどうするつもりだい?」
「25歳には城を出て農夫になるつもりだけど。」
ロビン兄さんはキョトンとした。
「本気で言っているのかい?」
「どう考えてもウィル兄が王家を継いだ方が良いでしょ?あ!ロビン兄さんも王の座を狙ってるな?」
冗談ぽくいった。
「僕は王の器じゃない。僕もフィルハザードとの戦争が終わったら吟遊詩人になって世界中を回りたいんだ。」
そうか、この人もウィル兄を王にしたいんだな。
「俺達でフィルハザードとの戦争を終結させて、さっさとウィル兄を王太子にしちゃおうぜ!」
「それ良いね!」
そして俺達は誓い合う。
「我々の自由の為に!」
「俺達の未来の為に!」
俺達はウィル兄王太子同盟を組んだのであった。
いつも有難う御座います。




