わい、祝勝会で楽しむ。
書いてたら日が明けてしまいました……
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片翼の天使一行はクララルドに戻ってきた。
「ギルドに行こう。」
ロヴェインさんは言う。
その顔は玩具をかってもらう子供のようだった。
「えぇ~……祝勝会でしょう?ねえ、坊やそう思うでしょ?」
「ぇぇ……?」
姉ちゃんすぐ飲みたがるなぁ。
「ダメだアンディ君は魔物を収納しているから、行くならノルーンと行ってきなよ。」
「ぶぅ。じゃあギルドに行くわ。」
まあ、普通はそうだろう。
結局、俺達は全員でギルドの受付へ行く事になった。
「メリー、ギルドマスターに用事があって来たんだけど。」
「んー。マスターは忙しいですからねー。要件は?」
「これだ。」
ロヴェインさんはダンジョンコアを出した。
受付嬢のメリーは目を見開く。
「みなさん、こちらへ。」
俺達は奥へ通された。
すると奥から2メールを越えるムッキムキのオッサンが現れた。
「おう、お前達かダンジョンコアを持ってきたのは。」
挨拶も無しにいきなり本題に突入した。
「どこのダンジョンコアだ?」
「グララ大森林です。」
「おう、オルレア!調査の指示を出しとけ!」
「畏まりましたマスター。」
「んで。守護者は何だった?」
「黒竜でした。大きさ的に成竜でしたね。」
「ほう竜か、もったいねな。ダンジョンじゃ持って帰れねえもんな。牙だけでも持って帰ってきたか?」
「いえ、マジックバックがあったので全部持ち帰れました。」
「ほう、ロストアイテムかぁ。さすがアークハイド家の坊ちゃんだな。っで、竜はウチに卸してくれるのかい?」
「もちろんです。」
「んじゃ。解体場まで一緒にいくか。」
ギルドマスターってサバサバしてるなぁ。
名も無いパーティがダンジョン攻略しているのに疑わないのかなぁ。
ゾロゾロと全員で解体場へ移動する。
「アンディ、全部だしてくれ。」
俺はロヴェインさんの指示通り、ダンジョンで狩った魔物を全部だした。
ドーン!ドン!ドン!
「おいおい、こりゃすげぇな。」
「剣王に言われると嬉しいですね。」
ギルドマスターは有名な二つ名持ちなのかぁ。
後で聞いた話では荒くれ者を束ねるのだから力がないとって事だ。
「買取り金額とダンジョンの件だが追って連絡する。お前らのホームは銀のスプーン亭だったな?そこにギルドの使者を送るようにしよう。」
「有難う御座います。」
「おう、ちょっと見ねえ間に良い面になったな小僧。」
「良い出会いが有りましてね。」
「ケッ。さっさと行け。」
こうしてダンジョン攻略の報告は無事完了した。
そして……
お待ちかねの祝勝会だ!
今日は俺も飲んだ(実は11歳)。
自分の事の様に嬉しい。
「いやー今日は酒がうまいぜ!アンディのお陰だな!」
「そうですわね。合宿の時は天罰が下れば良いのにとずっと思ってましたわ!」
「本当にアンディに出会わなければ僕達は腐っていたと思うよ。」
「あたしが見つけたんだからね!チュ!」
「わー!」
凄く楽しい!
この世界にきて体を鍛える事しかしてこなかったからだろうか?
達成感を味わうって良い事だな。
俺も自分でやり遂げなきゃな。
宴も一盛り上がりを見せたところで俺は皆にご褒美をあげる事にした。
「僕から皆さんにサプライズプレゼントを用意しました。」
「「「「おお!」」」」
メンバーから歓声が上がる。
「まずはロヴェインさん。!僕が叩いた魔法剣です!さっき皆さんが黒竜と戦っているときにコッソリ鉱石を採掘して、それで造りました!」
「おお!嬉しい!」
「次にミカエラさん!ネックレスです!同じくダンジョンコア付近で採掘した鉱石で造ったものですが、神聖法術の発動体となる上、魔力が上がるバフをかけてます!」
「きゃーうれしぃ!チュ!」
キャラが崩壊してるなぁ。
しかもドサクサ紛れにロヴェインさんにキスしたでしょ!?
そこは俺だろ!俺!
「ノルーンさんにも用意しましたよぉ!マントです!昔に狩った古竜の皮から造ったので丈夫で強いですよ!」
「え、古竜?まぁいいや!有難うぉおおお!」
俺も酔っぱらって何いってんだろ……
「そしてララミオさん!深い意味はないですが指輪です!精霊術の発動体となり、魔力が上がります!」
「婚約指輪ね!まだダメよ!」
深い意味は無いって言ったでしょw
「最後にこのパーティに俺が使っている収納袋をプレゼントしちゃうぞ!」
「「「「おおお!」」」
こうして大盛り上がりを見せた祝勝会は、次の日の朝まで続くのであった!
いつも有難う御座います。




