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わい、都合よく創り変える。

気が向いたら更新するスタイル。

俺が俺なりのマキュリファンスを創造するとヴァルディヴァラムがぽつりと呟いた。


「一瞬にしてオリジナルのマキュリファンスを創造するとは……このような事がマキュレストに出来る事は分かってはいたが自信を喪失しそうだ……」


「当然ですヴァルディヴァラム様。アルデルシア様は私の自慢の息子ですもの。」


リーザは嬉しそうに胸を突き出す。


「何を言うかリーザよ。マキュレストは妾が産んだ子ぞえ。」


ニコニコとした笑顔でマーザも反り返る。


「お姉様はアルデルシア様に嫌な事をされてますから嫌われていますよ?」


「それは全てヴァルディヴァラム様が悪い!好きでマキュレストに嫌われるような事をしたのではない!マキュリファンスは元に戻せるから、マキュレストに試練を与えてたもう、と言うたのはヴァルディヴァラム様ぞえ!」


「いやいや、マーザもノリノリだったじゃないか。」


「ノリノリではございませぬぞ!そもそもヴァルディヴァラム様がしっかりしていれば妾もあのような事にならかったぞえ!」


「ごめんごめん。」


創世の3柱は全ての肩の荷が降りたように、清々しい表情ではしゃいでいた。


ってか、そんな裏話があるなら先に言っとけってぇの。

100年前のマーザ戦の疑問が解けたし、俺はマーザを許す気になった。


そうだ……俺のマキュリファンス……

皆がいる、あのマキュリファンスに帰りたい…



感傷に浸っているとヴィグスが言う。


「え?ここは?マキュリファンス??ですか?やっぱりアルデルシア様は……」


「正確にいうと、コレはマキュリファンスじゃねぇんだわ。これは俺が創造したマキュリファンスで、俺の都合の良いような世界になっている。まぁ、魂はあるていど流用させてもらったがな。」


「言っている言葉が異次元すぎて、何を言っているか意味が分からんですアルデルシア様!」


「うるせぇ!そういうもんだと理解しろ!まぁヴィグス、シェルハザードやバルナザードへ行ってみろよ。感動して泣いちゃうかもだぜ。」


「ま、まさか……」


そのまさかだ。

俺はしっかりシェルハザードとアシェアラト姫、さらにはその両親である国王や王女、その民まで甦らせた。

まぁ魔術師の狂った女とモウツェもな!



「チビのじゃ!お前の親父とオカンも生き返らせておいたぞ。」


「なんぢゃと!うつけの癖に気が利くではないか!」


「うつけは余計だこらw俺は悪党も甦らせたからな。今度は悪さしねぇように見張っとけよ?」


「うぅぅぅ…ありがとう…うつけ……」


両親の事を悪党と言った事をつっこめチビ!


「次はツッコミの巫女!お前の母ちゃんと、父ちゃん。それと爺さんと婆さんまで生き返らせておいたぞ。」


「う…うそ……私……あれだけの事をしたのに……」


「過去に捕らわれるな。お前がやった罪は、俺が新たな世界を創った事によって全て消してやった。」


「また……好きになっちゃいますよ……」


「まぁ精霊界を管理させる為にヴァグスまで復活させたから、そこはお前が手綱をとれよ?」


「ぶぅ!前言撤回ですぅ!また面倒事を!やっぱり最低ですぅ!」


ドドライナは悪態をつくが、その表情は晴れやかだ。


「んで、坊主の二人!」


「「私ですか?」」


「そうだ。ティファの従者の姉ちゃんは教皇のオッサンが復活してるから会いにいくと良い。竜としての力は奪っておいたが、ちゃんと見張っとけよ。」


「猊下が…本当に…ですか?」


「ああ。」


「さすがは我が主の主人だな!何もかも規格外だ!」


「まぁユフォったら…主人だなんて……」


ティファは顔を真っ赤にすると従者の姉ちゃんの腰あたりを軽く叩く。


すると従者の姉ちゃんは、すげぇ勢いでぶっ飛んでいった。


あれはマリュヴェイル大陸まで届いたかな?


「ルドルフ。」


「はっ!」


「いますぐ親父さんに会いにいってやれ。」


「アルデルシア様!そんな…ロヴェヌ様を!?し、しかし!」


「うるせぇ!さっさといけ!」


「は、はい!ありがとうございます!アルデルシア様!」


ルドルフも慌ててマリュヴェイル大陸へ向かっていった。


「レイ。会いてぇか分からねぇが、アガドの野郎も生き返った。お前の育ての親だ。今回はしっかり面倒をみろよ?」


「ありがとうございます…兄さん。」


「そしてオルナディブ姫の父ちゃん、母ちゃん、そして魔族との戦いで戦死した者達も生き返っているから、そっちにも挨拶しとけよ?」


「もう、感謝しきれませんよ…兄さん…」


レイは黙って泣いていた。


「ヒノモト組!」

「おいwまとめんなテメェw」


ディーアならびにレオンとミーナがずっこける。


「ブラドとエブライムカが甦っている。あの二人が穏やかに暮らしていけるよう頼む。」

「任せておけ。」


彼らは親指をグッとたてた。


「ゲルド、プリンちゃん。二人はバーニアムへ遊びに来てくれ。永いこと原始人みてねぇな生活して退屈だったろ?これからは自由に楽しんでくれ。」


「ガッハッハ!我が主よ!お言葉に甘えるとしよう!そして我を騎士としてとりたててくれよ!」


「私は側室でたのむぞ!太陽の子よ!それには肌を磨き、魅力あふれるおなごになるぞ!」


「お、おぅ。俺はティファ一筋だから側室はとらないぞ!なっ!ティ…ひぃいいいいいい!」


「………何か言いました?バーン……よく聞こえませんでした……」


「あっはっはっはwファナさんラスボスは強敵ですねw」


「ぢゃのうw」


こ、この関係はいつまで続くのだろうか……


そんな冷たくも和やかなムードの中、俺はティファを見つめて言う。


「ティファ……」


「バーン……」


「100年前……あの戦いの最中、お前が俺に言った言葉覚えているか?」


「うん……もちろん覚えているよ。」


「そうか……じゃあ今度は俺から言わせてくれ。」


「うん、お願い!」


「一緒に帰ろう!」


「うん!」


俺はティファを強く抱きしめ、ヒト目もはばからず、口吻を交わした。


後は着地をどうするか?

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