わい、甘い時を過ごす。(一瞬
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気がつくとそこは見た事のない天井であったが、俺は感じた事のある暖かい温もりに包まれていた。
……この温もりは……
「メデュスカーン……」
「…………違い……ますけど……でもどうしてかしら?その名前で呼ばれても、ちっもと嫌な気持ちにならない……」
そこはティファの膝の上だった。
「ティファか……チュッチュ~」
俺は冗談混じりに口付けを要求する。
すると、いつもなら『バチーン』と平手打ちが飛んでくるのだが、柔らかいものが俺の唇にそっと触れた。
「お、おぅ……こりゃ夢かな……」
俺が少し動揺するとティファは優しく微笑み、ギュッと俺を抱きしめて、優しく耳元で囁いた。
「違う名前で呼ばれた時に何だか温かい気持ちになった……誰なのメデュスカーンって?」
ティファは当然の疑問を投げかけてくる。
すると魂が勝手に口を開き、共鳴し始めた。
「フッ、お前が帰って来なかった時、俺は自暴自棄になり、全てを破壊した……その後まさか俺もお前と同じ行動をしていたとは……メデュス…産まれた時から俺はお前を愛していた。これからもずっと…いや、今は思い出さなくて良い…いずれ俺の方へ振り向いてくれ…」
「……ラグナ……私も貴方を……永い時を経て貴方と愛し合えて幸せです…本当は封印を解き…いえ、まだその時ではありません……」
そこで共鳴は急にプツリと切れた。
創世記以来、俺達は互いの存在を確かめ合った…
それだけ俺は幸せだった……メデュス……
「……バーン?」
そんな事を考えていると、我にかえったティファが心配そうに俺を覗きこむ。
それに対し、アルデルシアとして……俺も普段の俺へと戻されていった。
「お?見た目に変化があるか?」
そう言えば俺、進化したんだ!
手足が多めにはいえていたり、目が沢山あったりしねぇだろうな!?
「うううん、見た目は変わらないの。でも根本的な『力の源』は別人みたい。でも少しお話しをしてみて分かったの。貴方は紛れも無く私の大好きなバーン、ってね。」
ん。
確かに過去の自分と融合したから『力』の概念に大きな変化があった事は間違い無いな。。。
「まぁな。俺はアルデルシア•バーニアム•ヴェルクハイブ……なのかな?」
「フフ、自分の事なのにヒト事みたいだね。でもその答え方もバーンらしい。」
俺はアルデルシア•バーニアム•ヴェルクハイブでもあり、マキュレストでもあり、ラグナガルドであもあるから曖昧な答えしかできないんだよねw
そして俺はティファとの甘い時間をずっと過ごしていたかったが、厄介事を片付けねばならない事を思い出した。
「んでティファ、俺はどれだけ寝てた?」
そう俺が尋ねるとティファも表情を引き締め口調も変わる。
「丸2日です。この状況からして未だにディース達はジェフォリュらと交戦中と思われます。」
「そうか……」
俺はディーアの『力』を探ると何処にいるのか直ぐに把握できた。
「追いますか?」
「そうだな。」
「では急いで追いかけましょう。」
ティファはそう言うと立ち上がり支度を整えようとする。
「あぁ〜まてまて、大丈夫。今の俺なら余裕でアイツらの元に転移出来るから、サクッと片付けてゆっくりしようぜ。」
「え、ええ……フフ…フフフ。相変わらず無茶苦茶ですね。」
こうして俺達は転移でディーアの元へと向かった。
誤字報告有難う御座います。
なるべく誤字の内容に頑張ります。
また、いつもご愛読頂き、有難う御座います。




