表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
481/494

誰が行くのか事件(地雷の章)

本日分です。

今回もヴィグス目線となります。

事件はシェルドランのこの一言から始まった。


「それにしても太陽の子は相変わらずスケベだが優しいな。」


「はぁぁああああああああああああ!?」


エルファーナ様のイメージからかけ離れた声が鳴り響き、これには男性陣も全員ビクッっとして目を開き、エルファーナ様の方へ向いた。


が、表情は穏やかであり、いつものエルファーナ様だ。


「ふむ、俺が太陽の子に助けられた後に獣達に受けた屈辱の話しをしたら生殖器一帯の時を戻してくれてな……「心までは癒せねぇが、せめて傷だけでも治しておけば気が楽だろ?」と言われて、すっかり惚れてしまったよ。」


「えぇ、えぇ。それで?それでそれで?ねぇ、それで?どうしたのかしらシェル?」


エルファーナ様は興味あり気にその話しを聞くが発せられるオーラーは怒りのオーラだった。


僕達はその様子を固唾を飲んで見守った。


「ふむ、その後はヒト型に戻って乳を見せろって言って来たんだ。まあ、乳ぐらいは良いだろうと思って見せてやろうとしたら「今は忙しいから今度、二人きりで見せてくれ」とか言うんだぜ。慌てちゃって…アイツ、乳が好きだなんてガキみたいで可愛いな。正妻はファナ様で良いとして私を妾にでもしてくれはしないだろうか?」


「てめ……ちょ……ふ~ふ、ふふ、ふふふ。うふふふ……バーンが良いと言えば良いんじゃないですかね……うふふふふ。」


うふふふと笑うエルファーナ様の声は微かに震えていた。

それに今、テメェっ調子にのるんじゃねぇ!て言いそうになりませんでした?

ってか少し言ってましたよね?


「まあまあファナ様。アルデルシア様は女性を男性のように扱ったりする事もありますが、サラッと優しくするところが魅力的だと私も思います。なのでアルデルシア様が他の女性から好かれる事は致し方ないのでわ?誰よりも強いし、イケメンですし。」


「………なるほど……なるほど……なるほど、ユフォ。そう言う事でしたか。まさか貴方も……」


空気読め!ユーフォルビア!

今、今お前はエルファーナ様を敵に回したんだぞ!


「そうですね〜。私もそれ、わかっちゃいますね〜。」


火に油を注ぐな!クソエルフ!


「アタシは微妙だね。いつも男ばかりと戯れてるし。あ、もしかして……」


「はいはいはい……その専も十分にありますね……」


アホケモ耳!こっちに火の粉を飛ばすんじゃない!

一番に僕が疑われるじゃないか!

いや!エルファーナ様……その目で見ないで下さい!


そんなダークなオーラが辺りを支配する中、ディースが何かに気づいたようだ。



「お、アンディが海底に到着したぞ。ちょっくら行ってくるわ。」


「お待ち下さいディース。ここは婚約者である私が迎えに参りますので。」


物凄いバチバチだw


もはやエルファーナ様は疑心暗鬼なっている様子だった。


「いや、ファナ。お主はここに残れ。妾とここで待機しているようヴァルディバラムにそう言われたろう?」


「お願いリッケ!ここは行かせて!」


「ダメじゃ。」


「うう……」


仕方ない、ここは僕かな?


「じゃあボ…」


「ダメです。」


食いぎみに断られた。


結局ルイデンリッフィも僕同じ従者だからダメ、バラムディア様も溺愛している弟だからダメ、シェルドランとゲルドランのダブルドラゴンは論外、レオンパルドンはディースのお付きだから動かせないし、ユーフォルビアとドドライナは先程の発言で不信感をうんだ事からダメ。


消去法でミナミがアルデルシア様の迎えに行く事になったのであった。


まあ僕たち運命の子供達の間では暗黙の了解で、アルデルシア様とエルファーナ様の恋愛について首を突っ込むのは御法度なのだが、シェルドランだけが全くもってそれに気付いていない。


だから僕達男性陣はシェルドランの事を影で地雷プリンと呼んで接触を避けているのだ。


昨日は久々に評価を頂きまして有難う御座いました。

ラストまで更新頻度を落とさぬように頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ