わい、オッサンと約束する。
こんな時間ですが、本日分を更新します。
「ふぅ〜あぶねかったぁ〜。」
少し方言っぽい言葉が出たが誤字ではない。
(説得力0)
セリュニガランを侵略しようと、
周囲を覆っていた星の数程いる神々は残らず消滅させて(吸収して)やった。
正直言うと、俺が滅した神々がいた世界が若干心配だが……俺の心配する事じゃねぇなw(フラグ
まぁ俺も殺されかけたし、そりゃお相子って事で良いだろ?
なにぃっ!?ピンチというピンチも無かったって?
さっきのピンチ感が読者に伝わらないのはキット作者の表現力が……おっと、誰か来たようだ。
「おうおう……結界がぶっ壊れちまったからって飛んできてみりゃドえれ〜事になってるじゃねえかよう!これをテメェが片付けたってのか?さっきまでチンチクリンだったテメェがよう……」
「まぁな。(ホジホジ)」
チンチクリンとは失礼な!
確かにあの時点ではオッサンの方が圧倒的に強かったのは認めるけどよぉ。。。
「ったく、どうやったらそんな一瞬で強くなれるんだか……」
一瞬じゃねぇんだけどなぁ。
結構な時間を戦っていたと思うぜ?
「まぁそこはアレだよアレ。企業秘密だ。」
「オメェ……軽く考えているようだから言ってやるが、その強さってのはよう〜エ・ウロパでぶっちぎりに最強になっちまったって事だぞう?」
「でぇえええ!マジか!?」
仰る通り!
メッチャ軽く考えてました!
って、誰の戦闘力が53万やねん!
「こんなになっちまって説得力がねえかも知れねえがなぁ。オラァこの宇宙が出来てから直ぐ産まれたがオレと互角なのも何人かの兄弟だけだぜ。そのオレをブッチぎって強くなっちまったんだ。そりゃオメェが宇宙で最強に決まってらぁ。」
「えっ…え…」
い、いやだ!そんな強くなるなんて求めてねぇ!
少年、青年向けの物語は急なインフレが始まると大体もう直ぐ終わる説。。。
そんな事が俺の頭の中によぎった。
「その力ってのは、宇宙を支配できる絶対神を超越する程の力だ。それをオメェはどう使おうってんだ?」
セリュニガランは鋭い眼光で俺を睨みつけ、返答を促してくる。
その問いに俺は平然かつ正直に答えた。
「そりゃ平凡で面白おかしく毎日を過ごすために使うに決まってるだろ?美味いもの食い、楽しみたいように楽しむ。それが生きるって事じゃねぇの?宇宙を支配なんてして何が楽しいんだ?そりゃ口で言って分からねぇ奴に対しては多少の武力を行使するが、力ってのはそんなブンブン振り回すもんじゃねぇだろ?それに…」
「それに?」
「ヴァルディバラムがここに俺を送り込んできたのはジェフォリュの一族が平穏に暮らすために、オッサン…セリュニガランがどんな奴かを、どんな考えを持っているか見てこいって事なんじゃねぇのか?」
俺が言いたい事を言うと、セリュニガランのオッサンはキョトンとした表情をした後、豪快に笑った。
「ガーハッハッハ!オレがセリュニガランと知っていてその発言か!テメェ最高だぜ!」
「だろ?」
良くわかんねえけど同調してみた。
だって俺の中身は日本人だからな!
そんなご機嫌なオッサンは嬉しそうに言った。
「あぁ〜こりゃオカシぜ。こんな笑ったのはいつ以来だかよう……」
だが、セリュニガランのオッサンはそのあと一瞬だけ寂しげで遠い目をして続けた。
「まあ、そんのなんだ……なんでヴァルの野郎がテメェの存在をかけてまでマキュリファウンスやオメェを創造しやがったのか分かった気がするぜ。無限の可能性って奴がよう……」
「へっ、そうかい。」
俺が相槌を打つと、しばらくの間、沈黙がその場を支配した。
そしてどれくらい黙っていたのであろうか?
セリュニガランは深刻な表情で口を開いた。
「よう、ガキンチョ……」
「もうガキンチョはねえだろ!アルデルシア、育ての親からもらった名だ。面倒だからアンディって呼んでくれ。ガランのオッサン。」
「ガーハッハッハ!そうだなアンディ!オレが認めた数少ねえ男だからな!それにガランのオッサンってのも悪くねえな。」
ガランのオッサンはパッと明るい表情になり、話しを続けた。
「なあアンディ。マキュリファウンスでのゴタゴタが片付いたらオレの頼み、聞いてくれねえか?」
「何言ってんだよガランのオッサン。オッサンはヴァルディバラムの親父なんだろ?それじゃぁ俺はオッサンの孫みてぇなもんじゃねぇか。水臭ぇ事を言うなって!」
「そうか!んじゃあ待ってるぜ!」
俺には痛いほどセリュニガランの気持ちが伝わってきた。
このオッサンも只々平凡に毎日を家族や仲間と過ごしていたいだけなんだな。
大丈夫だぜ、オッサン。
俺が必ずオッサンの家族をまとめて連れてきてやるからよ!
さて、オッサンの気持ちも知れたし、ヴァルディバラムの真の目的も分かった事だ……
さぁマキュリファウンスへ帰るぜ!
ボチボチ最終章を締めていきます。




