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わい、スキルを知る。

更新します。

ヴェヌの纏う殺気と闘気は凄まじいものがあり、その力は龍脈を操る混沌の力であった。


その力の強さが100年前のマーザが放っていたものを遥かに超越している事は誰の目にも明らかだった。


「おい!ティファ!さっさとしろ!全員で消滅してぇのか!!」


「は、はい!!」


俺は唖然としていたティファを一喝し、結界を張らせる。

俺が普段見せない怒りの剣幕に、運命の子供達全員が我に返り行動を始める。


「優しいんだなヴェヌ。仲間を狙えば俺に致命傷を負わせられたかもしれねぇのによぉ。」


「お前が全力を出せないようではつまらねぇからなぁ……」


そう言い終えるとヴェヌの表情は一瞬にして変わる。


「死ね……マキュレスト……」


来る!

そう思った時には俺の目の前に漆黒の刃が迫っていた。


俺はその斬撃をスレスレ交わす。


完全なる脱力から繰り出された斬撃は今まで見たどの攻撃よりも速く殺傷力のある一撃だった。


「ふぅ、危ねぇなぁ。」


「今のはお前が馬鹿にしている剣術スキルだ。それ、どんどん行くぞ。」


何!?今の斬撃がスキルだと!?

俺はそれが信じられなかった。


剣速は段々とスピードを上げ、竜巻のような攻撃へと変化していくが、俺はそれを月の鏡と太陽の剣で受け流し、ヴェヌの隙をうかがっていた。


しかし……


「あまい……」


「ぐっ!」


剣は確かに防いでいたが、いつの間にかヴェヌの爪が俺の右腕の付け根に刺さっていた。


「今のは魔界では初歩的な爪術スキルと剣術スキルの組み合わせだ。お前は自分の肉体の強さにあぐらをかいているに過ぎない。」


「な、何だと……」


俺はシンテンジを出るまでは戦闘用のスキルを身につけ、それを実戦で使っていた。


だがある日、戦闘用スキルを使用すると応用が効かない事に気づき、俺は戦闘用スキルを使う事をやめた。


それはスキルが非力なヒトの為に神々が創った歩行器に近いものだと結論付けたからだ。


なのに何故ヴェヌの戦闘スキルがこうも俺の剣技を超えてくるのか全く理解が出来なかった。


まてよ……ヴェヌがスキルを使った……って事はスキルはヒト特有のものではないのか!?


俺はヴェヌに対抗すべく、自分の剣術スキルを使うが、先程とは比べるられない程に無様に打ち負ける。


「ぐほぉ!」


「あぁ……分かってねぇなぁ。スキルは創られたものじゃねぇ。マキュリファウンスに生ける者達のイメージであり思念だ。ああなりたい、こうなりたい、そんな願望がマナと結合して産まれるのがスキルだ。だから身につけたいと思うスキルは身につくし、レベルも上がる。そして同じ剣術レベル1でも全く同じ能力では無いのはそのスキルに対する【思い】の違いだ。それを信じなくなった時点でスキルはただのステータスの一部と化す。恵まれているお前にはわからねぇだろうが俺は本当に強え奴とだけ戦い死線を数えきれねぇほど越えてきたんだ。そんな俺がお前と対等な能力を持った時に、負ける要素なんかある訳ねぇだろ!」


その言葉は衝撃的だった。

それは自分の能力を過信し、マキュリファウンスへ来て最大のミスを犯し続けて来たと言われているようなものであったからだ。


だったらどうする?

今からスキルを最適化し、自分の経験とイメージと今のスキルを融合させれば良い。


俺はすぐに行動に移した。


「スキル【創造】スキル作成【スキル最適化】俺のスキルを最適化するぜ!」


俺はこの世界に来る時にもらった【創造】を使用し、【スキル最適化】を創り出し早速使った。


すると剣術スキルに変化が起きる。


先程まで超スピードに見えたヴェヌの剣速がスローに見えてき来た上、相手の奇襲やフェイントも面白いように分かるようになった。


そして、この戦いが振り出し戻るとヴェヌは満足そうな顔で言った。


「そうだ、それがお前の本当のスキルだ。」



昨日、久々に評価10を頂きました。

これをモチベーションに2章完結まで頑張ります!

いつもご愛読ありがとうございます。

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