ドラゴンブラッド(前編)
しばらくブラドとエブライムカの回想となります。
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「どういう事か説明してもらおうか。」
「ブラド様を倒してきたか……」
「ふざけるな!最初から説明しやがれ!」
俺は封印の間でハヤトと対峙していた。
「ブラド様はネルビク王国オルラヌヌの出身でのう。現在のヒノモトである鬼神島からくる鬼からの侵略に悩まされておったそうじゃ。そしてブラド様が15歳の時、運命的な出会いがあった……」
「聖女エブライムカ」
「そうじゃ。竜神王の加護をもっておったエブライムカ様は竜神王の神託を受け、竜の騎士を探して旅をしている時にオルラヌヌに立ち寄った。その時オルラヌヌは鬼に襲撃されており、町の者も逃げまわっておったが一人の若者が抵抗を続けておったそうじゃ。若者は重傷を負っていたが、なりふり構わず鬼に向かって行き、まるで自分の命などいらぬような戦いぶりだった。それを見かけた聖女様は説教をしたらしい……」
「勇気と無謀は違うぞ。そこの少年!」
「うるせぇ!ひっこんでろ!」
俺は本当にどうでもよかった。
ただ鬼を一匹でも多くブチ殺したかった。
優しかった家族を奪った鬼を……
そんな事を考えていると説教をたれた女が俺の肩にそっと触れてきた。
「竜の神よ、我にヒトを救う力を与え賜え!【ドラゴンパワー】【ハイヒール】!」
女が叫ぶと不思議な事に力がみなぎり傷が回復していた。
「血まで復元できんがそれで戦えるだろう。」
誰であろうと有難かった。
俺はもう一度鬼へ向かっていった。
一時間後、何とか鬼を退けた。
「酷いものだな。」
先程の女が話しかけてきた。
「定期的にやってきて食料やら女をさらって行くのさ。」
「そうでは無い。君一人に戦わせて何もしない村人さ。」
「何も知らないクセに知ったような口きくなよ!」
俺は腹が立った。
「何も知らない。ただ侵略を受け入れて何もしないなんてどうかしている。私なら相手に勝つまで戦い続ける!」
俺にはこの女が眩しかった……
「戦いてぇ……家族を奪ったアイツらをどうにか……」
悔しくて涙が止まらなかった。
すると女が俺をギュッと抱きしめてくれた。
「強くなろう少年。私はその方法を知っている。」
俺はこの女について行く事に決めた。
次の日から訓練始まった。
俺は教えられた事を、もの凄い早さで吸収した。
俺が転生した時にもらったギフト【天才】だ。
必要経験値が1/10になる優れものだ。
しかも職業は竜の騎士という凄そうな職業だった。
でも剣を学んだ事は無かった。
「ふむ、のみ込みが早いな。」
「どんどん教えてくれよエブライムカ。」
「あせるなブラド。やり過ぎも良く無いのだ。」
俺は永遠にこんな日が続けば良いと思っていた……
そんなある日、鬼が攻めてきた。
「行くぞブラド!」
「特訓の成果を見せてやる!」
ほぼ鬼を絶滅させたが、中に二本角の強敵がおり、大苦戦をしていた。
「くそ!強い!」
「相手のスタミナが切れるまで守りきれ!」
俺はエブライムカを無視して、覚えたばかりのとっておきのスキルを使う事にした。
「スキル【ドラゴンブラッド】」
「そ、それは!」
これは一時的にステータスを大幅に上げるスキルで、どうやら竜の騎士専用スキルらしい。
何倍にも上昇したステータスを武器に俺は一気に鬼を倒した。
いつも有難う御座います。




