わい、残務処理をする。
本日分の最終です。
ルドルフとユーフォルビアは元の姿に戻れはしたが、体力が戻らず大事をとってヴェルコニアで休ませた。
そしてティファも先にヴェルコニアへ帰還させ、俺は残務処理をする事にした。
「さてさて、それではやるかねぇ……【完全回復】!!」
俺は先ず消滅させずにいた天上神達を蘇生させ、俺の下僕とする事にした。
「えぇっとぉ?残っているのは5体だけか?えっと失禁女とプチッとカップルに脳筋男とババババカな君。おう、あとお腹を蹴っ飛ばされた君で6体か……全員集合!!」
しかし俺の集合という合図に誰一人として反応しなかった。。。
それは各々に俺の声が届いておらず、自分の体が戻った驚きが支配しているのであろう。
「これは現か!?……あれだけの傷を負えば、数百年は体の形成が不能になる筈が……一瞬にして……しかも我々6柱を同時にとは……これは桁が違い過ぎる……」
「おうおう、さすがの脳筋のチミでも俺との戦力差が分かったかね?その戦力差が分かった所でチミ達に問おう。俺はウヴァヌスを抹殺した訳だがリベンジしたい猛者はおる?」
この質問に6体全員が大きく首を横へ振った。
「いねぇよなぁ?じゃあ次ね。脳筋、お前が天上神王につけ、反逆した際は分かっているな?」
俺は指をボキボキと鳴らす。
「もももも、もちろんだ!いや、失礼した。謹んで賜ります!」
「うむ!良い返事だ。ま、とは言ってもやる事はそんなには無い。ヒトに危害を加えず見守る事、聖気の監理、たったこの2つだ。これを遵守すれば俺はお前達に介入しない。逆を言えば、お前達は俺の部下になるわけだから困った事や要望があったら何でもいえ。極力協力してやる。」
「そんな……何かの罠では?」
「お前らウヴァヌスとラシアヌスにどんな待遇を受けていたんだよw」
「その……何というか……」
「まぁ聞かないでおいてやるが遠慮はするな。」
「「「「「「はい!」」」」」」
ふむふむ。
ウヴァヌスがいなくなり、どうして良いか分からない子供みてぇになっちまったな。
ったく神々のクセしてだらしねぇな。
後でヒトの神々と上手く仕事を分担させられれば面白いな。
少し今後の打合せをした後、残務処理が粗方片づいたので俺はヴェルコニアへと帰還した。
「あ、アルデルシア様だ!お帰りなさい!」
「おお!あれが太陽の王子!」
「お帰りなさいませアルデルシア様!」
出迎えてくれたのはヴィグスと転生者達であった。
スカスカだったヴェルコニア城は、いくらか賑やかになっており、久々に多くの声援に悪い気はしなかった。
「おう、ご苦労。ヴィグス、ティファは?」
「ルイデンリッフィとユーフォルビアの治療の為に医務室に行かれました。」
「ん、分かった。お前は引き続き……あっ!捕虜を解放してジョヌラーダへ返してやれ。」
「あっ!僕も彼等の事をすっかり忘れてました!?い、生きてますかね?」
「大丈夫だ……と思うが……後は任せた!俺は医務室へ行く!ダダダ!」
「あ!アルデルシア様!ちょ!待って下さい!」
そして俺は個室にいるティファの元へと向かった。
に、逃げた訳じゃないんだからね!
いつもご愛読、有難う御座います。




