わい、ボルガラと出会う。
時間があったのでもう一話。
「あ。」
「どうしましたバーン。」
「そう言えば……ガヌガヌとリーザにお前の事を助ける為に色々指示出してたけど……」
「はい。」
「俺が世界樹の結晶を創造で精製すれば、一瞬でこと足りてたなぁって、二人きりになって思い出した。」
「ふはぁ〜。二人きりなったのですからもう少しロマンチックなお話しがよかったですね。。。。」
「ああ!ティファ!俺だってムードくらいつくれるぞ!ムチュムチュ〜。」
「……ふんす!」
ビダァーン!
いつぶりであろうか?巨大紅葉が俺の頬に浮かび上がる。
「最低!もう知らない!」
「う、どこで失敗したんだろう……」
恋愛とは、史上最強になる事よりも難しい。
by アルデルシア.B.ヴェルクハイブ
「おい、下がれティファ。これは猛毒なんて可愛いもんじゃねぇぞ。」
「これは…もしやボルガラの毒!?何故こんなものがレムリアの領地に……一体誰が何の為に!」
レムリアの領地内はボルガラの毒に侵されており、生物はもちろん、建物すら毒で溶かされ、見渡す限りの毒の沼地と化していた。
「神をも溶かすボルガラの毒をこんなに撒くなんて…酷い…酷過ぎる!」
「ティファ、お前は毒の耐性はあるか?」
「あるにはありますが、これだけの強力なものに耐性があるとは言い切れないですね……まずは浄化してみましょう。」
ティファは神聖魔法の準備の為、祈りを捧げ詠唱を始める。
「不浄なる猛毒よ!我の名の下に消え去れ!リザレクション!」
ティファの詠唱が完了すると辺り一帯が浄化され、本来あるべき大地が姿を現した。
「さすがだな。」
「有難う御座います。バーンがマーザを滅した時に、私にも混沌の力が流れ込んできましたので、その力の影響が大きいのでしょう。」
しかし数秒後、事態は一変する。
何とこちらへ向かって毒の沼地が一直線に突進するように発生し、その沼から大きな影が姿を現した。
「どどどど、どうじだんだな?おめえがオデの毒を消したのか?シシシシ。」
「何だオメェ?」
「お、オデはボボボボ、ボルガラなんだな!これでも毒の精霊神なんだ偉いんだな!シシシシ。」
「ふむ。精霊神ってのは皆が個性的なんだなぁ。」
「し、質問に答えるんだな!シシシシ。」
く、クセが強すぎて内容が入ってこねぇぞ……
そんな動揺を隠せない俺を尻目に、ティファがボルガラの対応してくれるようだ。
「ええ、私です。貴方がボルガラですか?」
「そそそ、そうなんだな。お、オデの毒が強すぎて皆から嫌われて、ヴァグスにここに捨てられたんだな。シシシシ。友達もいねえし誰もいねえし、オデはここで一人ぼっちなんだな。シシシシ。」
くそ、この惨状をつくったのはヴァグスか……
やろう……ケチョンケチョンにしてやるぜ。
「お前、最後に必ず笑うところを見てると、なんだか楽しそうだな。」
「そ、そそそ、そんな事ないんだな!笑ってればいい事があるってリーザ様が教えてくれたから、なるべく笑うようにしてるんだな。シシシシ。オデの毒が効かないなら友達になって欲しいんだな!」
「ごめんなさい、私は浄化は出来るけど貴方の毒には耐えられそうにないです。なので隣にいる私の友人を紹介します。お願いしますね、バーン。」
「えぇ!俺かよ!」
関係ない話しと思い第三者を気取っていたのだが、ファールボールが頭にぶつかって来た気分だぜ。
「おう、リーザ。大丈夫なのか?」
俺はリーザを召喚し、話しを聞く事にした。
「あっあ、あ!リーザ様!リーザ様だ!シシシシ。」
「お久しぶりですね、ボルガラ。アルデルシア様ですから大丈夫でしょう。むしろアルデルシア様が使役してしまえば安心この上ないです。」
「ああ、わあったよ!こいボルガラ。俺が遊んでやるよ。」
「おうおう、魔力ちょうだい!シシシシ。」
俺は仕方なくボルガラに魔力を与えて使役しすると、また魔力が膨れ上がったような気がした……
ラスボスを倒したのに無駄にレベルが上がっていく気分だぜ。。。
どこまで行くんだ俺の体!!
今度こそ打ち止めです。
明日もお願いします。




