表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
404/494

わい、ガヌガヌと再会する。

本日の最終投稿です。

安心したのかティファは崩れおちた。


「お、おいティファ!大丈夫か!?」


「う…うん。大丈夫…だよ……」


ティファを氷の棺から解放したのは良いが、体温が全く上がっていない。


言葉とは裏腹に、顔が真っ青で頷きも弱々しかった。

これはダイジョバナイ時の大丈夫だ。


「これはロビンの時と似ている……ティファの場合は体内の火精霊が破壊されていやがる…くそ!こんな時にリーザがいれば!」


「あ、いますよアルデルシア様。僕の中にいます。」


「なんたるご都合主義!うし!ヴィグス動くなよ……」


「ちょ、ちょっと怖いんですけど……」


そうか……ヴィグスが100年ものあいだ逃げ切れたのはリーザの入れ知恵があったからなのか……


まぁ、細かい話しは後で直接聞くとしよう。


俺はヴィグスに触れて大量の魔力を流し込んだ。


「うぎゃぁああ!おゔ!これは魔力!?うぅ…気持ち悪い!うゔぉ!」


「もう少しだ!動くんじゃねぇ!」


1分程ヴィグスに魔力を注入すると女性のシルエットが浮かび上がり、しばらくするとデュルカラーンの中で会ったリーザが具現化した。


「うし!思った通り!使役化に成功だ!」


「相変わらず無茶をしますね、アルデルシア様。まさか私が使役されるとは思っても見ませんでしたよ。」


その表情は少し呆れていた。


「おう、今から俺がお前の主人だ。リーザ、ティファを助けてくれ!」


「分かりました。私がエルファーナ様に憑依し、精霊力のバランスをとります。すぐに世界樹の結晶をとりに行きましょう!」


「うし!じゃあ……おわっ!」


「無視してんじゃないですよ!」


すっかり空気になっていたミフォルティナは、俺に矢を放ってきた。


「いや、さっき言ったろ?見逃してやるから何処か行けって。」


「では、そこのクソ女を殺してから去りましょう。」


「はぁ、お前さぁ……」


さすがにイラッと来たので、ツッコミの巫女を黙らそうとしたその時だった。


「バーン……ここは私が……」


「お、おい!リーザが補助しているからって……」


「良いの…ティナとは話しをさせて……」


俺の静止を弱々しく振り払い、まだ体が安定していないティファがフラフラっと前へと出る。


「悲劇のヒロインぶって……虫酸がはしりますね、クソ女。」


「ティナ…どうしたのですか?何か悩みがあるなら聞きます。」


「その名で呼ぶなって言いましたよね!その良い子ぶった所が気に食わないんですよ!」


「違う……そうじゃない……」


「違わないです!貴方がもっと嫌な女なら良かったんですよ!そうすればあの時に…あの時に殺していました!でも……今も……今も…優しくて綺麗で火の打ちどころのないファナさんが眩しくて…やっぱり太陽の子とお似合いで…私はエルフだし、体にも呪いがかけられていますし……嫉妬でおかしくなりそうなんですよ!もう全てを失った私には貴方を殺すしか希望が無いんです!だから大人しく死んで下さい!」


「そう…ティナも……」


「だからティナはやめて下さい!私はドドライナ!お母さんからもらった大事な名前はこっちなんです!ミフォルティナなんて、誰かが勝手につけた名前なんて聞きたくないんですよ!」


「……ドドライナもバーンが好きなの?」


「はい…はい!そうなんです!太陽みたいに明るくて暖かい太陽の子が……私も好きなんです!でもファナさんが!」


「ふぁ?」


俺はあまりに鋭い変化球に間抜けな声を上げてしまった。


「命はあげられません。でもドドライナがバーンを好きな気持ちは分かりますし、嫉妬する気持ちも分かります……貴方がバーンを好きならば正々堂々と私と勝負しましょう。まずは傷を……」


ティファは体にある残り少ない魔力を使い、ツッコミの巫女の体を癒していった。


「こ…これで…安心で…す…」


解呪の魔法が終わるとティファはバタリと倒れ込んだ。


「あぁ!ファナさん!ファナさん!」


「おい!ヴィグス!獄炎の精霊神がいるってレヌに聞いたがどこにいるんだ!」


「獄炎の精霊神?僕はガヌガヌとここに……あ!」


ヴィグスがのぞき込んだ先に轟音が鳴り響き、マグマの底から赤黒いガヌガヌの姿をした精霊が現れた。


「ガヌガヌ…か?」

「久しいな主よ。我は獄炎の精霊神ガヌドゥーン。聖地に戻った事により、本来の力を取り戻す事が出来たのだ。」

「ガヌガヌ!火口に落ちた時は死んじゃったかと思ったよ!」


ヴィグスがホットした表情でガヌガヌを見つめる。


「フッハッハ、我は不死身。むしろマグマで封印の器が破壊され幸運だったぞ。」


「何でも良い!ガヌガヌ!ティファの火の力を復活させられるか?」


「主の命令とあらば…だが、その前に魔力を下され。」


「いくらでもやる!持ってけ!」


ガヌガヌは俺に使役されると、すぐにティファの体内にある火の精霊を甦らせた。


するとティファは無事に意識を取り戻し、肌の色に精気が甦る。


俺は休憩出来そうな場所として浄化したヴェルコニアを選択し、全員を転移させた。



いつも有難うございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ