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第三者の介入

イヴェンヌ目線で更新します。

わたくしは反乱軍の長イヴェンヌ。


リュージ殿が捕虜として連行して来た聖女パミーリュの拘束を解き、リュージ殿を護衛として付けてもらい3人で密談をしていた。


「私たち聖天上神教会は、教皇猊下が賜った神託により、ヴェルコニアとレイムリファウンを裁くためにマリュヴェイルよりミラルドに参りました。」

「ヴェルコニアとレイムリファウンは何をしたのですの?」


この内容はシェフィルセフィルの長老から聞いていた。

ヴェルコニアとレイムリファウンを滅ぼすような神託が聖天上神教会だけではなく、竜人や獣人達にもくだっている事を……


「ヴェルコニアのアルデルシアと、レイムリファウンのエルファーナが原始の神々の母であるマーザを手をかけたからです。」

「マリアンヌとアルデルシア様が……」


それが理由?でもあの二人はそんな野心を持っている素振りなどなかった……


しかし、シェフィルセフィルの長老も同じような事でマリアンヌとアルデルシア様が原始の神々に追われていると言っていた……


わたくしはその言葉が信じられず言葉を失い、パミーリュが口を開くのを待った。


「神々の力を欲した為と言われております。マーザの肉を食べれると不老不死になるとか、莫大な力を手に入れる事ができるとか、そんな逸話を信じてあの二人は禁断の果実に手を出した訳です。まあ、それはダルアード様がリーザによる神々の封印を解放した事により、全て解決済ですがね。」


「旧リーザ精霊神王の封印?」


「ええ。何でも全ての精霊の母であるリーザはマーザを憎んでいたらしく、その子供達である原始の神々を封印したそうなんですよ。それでアルデルシアとエルファーナを唆してマーザを亡き者にしたという流れです。今やリーザも消滅したとかしないとか、その辺の情報は私には流れて来ませんでした。」


リーザに唆された……

あの芯の強い二人が……そんな事があり得るのだろうか?


「あの二人はどうしたのですか?確か……」


「アルデルシアはダルアード様に葬られ、エルファーナは精霊神王ヴァグスにより氷漬けにされたのですが、アルデルシアの部下であるヴィグスという男に持ち逃げされまして今も行方がわかっておりません。」


「そうですか……」


やはりこれもエルフの長老の言った言葉通りであった……

ヴィグスと言う方には会った事があり、アルデルシア様の従者でかなりの精霊術の使い手だったはず。

その方がマリアンヌを拐って逃亡……これは裏に何かある。

わたくしはそう確信した。


「では私達を襲撃した理由は?」


「貴方達はヴェルコニアの手先であり我々を滅ぼそうとしていると聞きましたが違うのですか?」


「「は?」」


思わずリュージ殿と同時に突拍子も無い声を上げてしまった。


「ヴェルコニアの残党が、デュルカラーンに乗り遅れたエルフ達と手を組んで神に属する者を皆殺しに来ると聞きましたが?」

「いえ、わたくし達はフィルハザード軍が残虐極まりない事をしていた為に立ち上がった反乱軍です。ボルガラの毒を使用したり……」


「ボルガラの毒!?それは反乱軍が……もしや……」


「どうやら第三者の介入があるようだな。」


「ええ、恐らくはヒト同士を戦わせたい何者かの陰謀でしょう。」


次の日、わたくし達はアクアザードへ出向き、フィルハザードとの交渉を行う事にした。


暑くて溶けそうですね……

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