決戦!混沌の竜4
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マーザにダメージを与えられるようになったものの戦いは長期化していた。
もうかれこれ4日目に突入している。
「くっそ!もっと速く!もっと強くだ!」
頭の中は如何に相手を効率的に殺せるか……それだけだった。
それはまるでマーザに稽古をつけて貰っているような感覚でもあった……
攻撃パターンは何百と増え、とっくにレベルも上がり終わっている。
なのに全く勝てる糸口が見当たらない……
力や速さではマーザを圧倒し始めている。
なぜだ!なぜ勝てねぇ!
俺は自問自答しながら我武者羅に剣を振り続けた。
『マキュレストよ……』
「あぁ?誰だ!!」
こちとら必死に戦っているってのに聞き慣れない声が聞こえてきた。
『混沌の力に身を任せろ……力を使うのではない。力をありのままに解放するのだ……』
「誰だっつってんだよ!」
その言葉を最後に謎の声が聞こえる事は無かった。
「くそ!やってやるよ!」
これといった決め手が無かった俺はその声に従うしかなかった。
「俺の中に眠る全ての力!思うままに暴れて見やがれ!」
すると感じた事のない力が溢れ出し、真神器の力がこれまでに無く機能し始めた。
「いける!」
俺は13神器の力を全てを同時に具現化する事に成功し、それでマーザを攻撃した。
俺は一方的にマーザに攻撃し、ついに回復が追いつかない程のダメージを与える事が出来た。
しかし、マーザも潜在能力を解放し襲いかかってくる……
恐らくこれがマーザの本気であろう。
死を覚悟した本能の攻撃は俺に対しても死を感じさせる程であった。
お互いが死力を尽くし、お互いが命を燃やして戦い続け、さらに2日が経過した時であった……
「く、くそったれ……」
先に動けなくなったのは俺だった。
俺は大の字になり地面へ転がっていた。
マーザは最後の一撃を加えようと大空高く飛び、急降下をしてくるが思うように体が動かない。
やべぇ……こりゃ死んだか……
そう思った瞬間だった……
『バーン!勝って!私の元に帰ってきて!』
『ティファ……ダメだ……もう力を使い過ぎて指も動かねぇよ……』
『いやよ!私はバーンと帰るんだもん!』
へへ……ティファの我がままか……
普段ティファはあんまりお願い事を言わねぇから……
「聞いてやるよぉおお!」
俺は急降下してくるマーザを最期の力を振り絞りカウンターで一閃。
太陽の剣で切り裂いた。
他の竜王達と変わらずマーザは粒子状になり俺の中に流れ込んでくる。
「へへ、運命に逆らってやったぜ……」
マジで指一本動かせねぇぜ……
俺はマーザに……神々の罠に勝利した。
そして自分の運命にも……
このあと1~3話書いて完結です。




