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わい、喧嘩する。

シンテンジでの修業編のスタートです。

5/5修正

ヨーコの姉ちゃんと浜辺を歩いていると……


「鬼だ!隠れるよ!」


「何で?鬼って保護種なの?」


「んな訳ないだろ。鬼は再生能力が高い上に、とんでもない豪力なんだ。中には妖術を使う鬼もいるし、あんたなんか一瞬で……あっ!まちな!」


なんだ。

やっちゃって良いんだ。


先を急ぎたかったので、ズンズン進むと案の定、鬼が襲ってくる。


30体だ。


ヨーコの姉ちゃんが後で叫んでいるが、よく聞こえない。


俺は襲ってくる鬼の戦闘パターンやスキルを確認しラーニングしながら倒していく。


魔法も鬼特有の魔法なのか、面白いものがあったりで良い経験を積めた。


そんなこんなで遊びながら戦っても殲滅までに30分もかからなかった。


「あ、あんた何者だい?」


「ヴェルクハイブ家の三男!」


「ミラルド大陸のヴェルクハイブ家ってのは化物なんだね。」


否定はしません。


途中、食料の調達は魚を釣りつつ食べていった。

まぁ僕ったら食事する必要は無いんですがね。。。


そして鬼を倒し進むこと3日目



「あそこがシンテンジだよ。」


「はや!10日って言ってたじゃん!」


「普通は鬼と出くわしたら迂回するか、いなくなるまで待つんだよ!しかも釣りで海竜をつっちまうし!生きた心地がしなかったよ!」


そこはあえて触れなかったのに……


「ヨーコの姉ちゃん有難う!」


「ああ。しっかりやるんだよ。」


俺は面倒見の良い、くノ一と別れた。



俺はシンテンジの門に歩みを進める。

そして門番に紹介状を渡した。


「私はミラルド大陸から来たアルデルシア・ヴェルクハイブと申します。こちらににお世話になりたく紹介状をお持ちしました。」


門番は紹介状を確認すると……


「ハヤト様宛ではないか!しばしここで待て。」


俺はしばらく待っていた。


すると、さっきの門番がヨボヨボの爺さんを連れてこっちにきた。


「武神ハヤト・ブランバルド様だ、失礼の無いように。」


「こんにちは、アルデルシア・ヴェルクハイブと申します。これから10年間お世話になります。」


「ワシがハヤトじゃ。皆からは武神と呼ばれておる。エルニィアの倅よ、ここは甘くはないぞ?10年で免許皆伝は無謀じゃ。」


「なに貴様!10年で免許皆伝とはふざけるなよ!」


門番が吠える。


「よいよい。では早速修行の準備を手配せい。厳しさは修行をやりつつ教えればよい。」


まあヨーコの姉ちゃんから厳しさは聞いていた。

でも親父が10年で帰ってこいって言うからさぁ!


そして修行着に着替えさせられ、お寺の本殿のような場所に通される。


すると爺さんが俺を皆に紹介してくれる。


「ミラルド大陸から来たアルデルシアだ。皆の者、色々世話をしてくれ。何でも10年での免許皆伝を目指しておるらしい。皆の者もそれぐらいの気持ちが欲しいのう。」


笑い声が上がる。

爺さんなりのジョークだろう。

しかし……


「ああ!?10年で免許皆伝だと?聞けば俺様と同じ年だって言うじゃねぇか!てめぇ舐めてんのか!?しかも修行するなら頭を丸めてこい!」


同じ年?嘘だろ?コイツデカすぎだろ。俺だって5歳じゃ大きい方なのに。


すると爺さんが言う。


「ディース。そう思うのであればアルデルシアと立合ってみなさい。」


なるほど、俺を公開処刑してお帰り頂こうってんだな。


俺はディースとか言う小僧を挑発する。


「お前だって頭を丸めてねぇだろ。」


「俺様は修行僧の課程を終えて50門に挑戦するから良いんだよ!テメェが俺様に勝ったら頭でも何でも丸めてやるけどな!」


フッフッフ。後悔させてやる。


思い返すと、これが俺とディーアとの初対決だった……



「武器、功、術の使用は禁ずる。参ったと言うか気絶で勝敗を決する。始め!」


一瞬で決めてやろうと思った俺は間合いをつめ、鳩尾に拳を突き刺した。


「ハンデを……おぶぅ!」


気絶させるつもりで打ったのだが、相手はピンピンしていた。


「いてぇな!コッチが喋ってんだろ!こういうのはお約束で攻撃しちゃいけねぇんだぞ!まあ、これがハンデってやつだ。次は俺様の番だ、ウラァア!」


こいつ、馬鹿だなぁ。

でも嫌いじゃない。

俺はディースの攻撃を顔面で受ける。


「いてぇ!」


「なに!?」


なにぃ!?はコッチの台詞だわ!

パンチがいてぇ!竜王より力があるんじゃねぇか?コイツ。


「次は俺の番だ!」


頭にきたので全力でぶん殴る。


「ぶぅほ!き、効かねぇなぁ。ウラァア!」


お互い俺のターンを繰り返し一時間後


「つ、つえぇなテメェ……」


バターン!


ようやくディースが気絶した。


いつも有難う御座います。

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