一方レムリアでは……
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何だろう?昼だというのに薄暗いなぁ……
雨が降りそうな陽気でもないのに……不穏な空気だなぁ。
そして南から聞こえてくる轟音。
バーンが対応している騒動と関係があるのであろうか?
そんな事を考えている最中であった。
一人の騎士が謁見の間にやって来た。
「エミリオ陛下!毒です!何者かが井戸に毒を混入させたようで街は大混乱です!我が軍にも影響が出ております!」
「何だって!直ぐにルルバヌに連絡して浄化してもらって!」
「はっ!」
何だってこんな時期に!
と思っているとさらに血相を変えた騎士が現れる。
「エミリオ陛下!」
「今度は何!?」
僕は嫌な予感がしていた。
「シェルハザード及びヴァリエス帝国の残党が攻め込んで参りました!」
ほらね……
「相手の要件は?」
「シャフターク様とリリュエ様の引き渡しです!」
なぜヴァリエス帝国の残党がここに……
しかし、次の瞬間その解答が出る。
三度、騎士が謁見の間へ駆け込んで来た。
「陛下!アーデルハイムがヴァリエス帝国先々代最後の妃であるミュール及びその子であるアイゼンライドと獣人達によって攻め墜とされました!ザヌバ様の戦死も確認されております!」
「そ、そんな……ザヌバが……」
あのザヌバが戦死しただって!?
ロヴアルド騎士団とクリュサウォール騎士団の精鋭が駐屯地していたアーデルハイムが易々と……
そんな事を考えているとバターンと荒々しく扉が破壊される。
「いたぞ!シャフターク様とリリュエ様だ!汚れたヴェルクハイブから解放するのだ!」
もう侵入してきた!?
何て鮮やかな奇襲なんだ!
僕は只ならぬ者が裏で糸を引いているように思えた。
「エルクレア!シャフタークとリリュ……」
僕がエルクレアに双子をエルクレアに任そうと思い指示を出そうと思い振り向いた時だった。
エルクレアは双子達に護身用の短剣で胸を貫かれていた。
「遅いぞ貴様ら。」
「モウツェ様も怒っておられますよ!」
「なっ……」
僕は予想だにしない出来事に絶句した。
「神託が故に申し訳御座いません。さあシャフターク陛下、リリュエ王女、フィルハザードへ帰りましょう。」
「うむ。」「は~い。」
双子は侵入者に素直に返事をする。
「では、そこの汚れた海賊の血と裏切り者の血を粛清しておけ。直ぐにだ。それと女の首はヴァリエスにでもくれてやれ。」
「はっ!」
「何を言ってるんだお前達……何故母さんを刺したん
だ……」
僕は状況がまだ飲み込めずにいた。
「母さん?何を言ってるんだ?僕達の父さんと母さんはお前達ヴェルコニア軍に8年前に殺されたろ?祖父様が、モウツェ様の霊が護ってくれなければ僕達は親を殺した者達と何も知らず洗脳されるところだった……」
「うふふ。凄いでしょう?私、祖父様とお話しが出来るのよ!」
「何を言って……ぐっ!ゴヴォッ……う……ぅ……」
「エ、エミリオ様……私の最期の力……お受け取り下さ……」
僕は何者かに腹を刺され倒れた。
最期に聞こえて来たのはエルクレアの声だったと思う。
だが薄れる意識の中で、僕は内臓が飛び出しながらも起き上がり侵入者達と戦った……
何時までも……何時までも……
昨日は寝落ちしてしまいました。
とりあえず夜中書いていた分です。
また時間があれば書いていきます。




