わい、挨拶回りをする。
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「ふぅ、ひでぇ目にあったぜぇ。」
ディーアはようやく起き上がった。
あの量を飲んで二日酔いにならない事に驚きだ。
「自業自得だろテメェ!ヴィグス、女子達は?」
「ショッピングからスパに行くそうです。」
「そうか。っで、オメェ達はどうする?」
「スパって風呂でござるか!?拙者も行くでござる!」
「んじゃここに行け。あと金な。んでゲルドは?」
「吾輩は景気付けに大きい肉が食いとう御座います。」
「んじゃあここの肉屋だな。ほれ金持ってけ。」
「レイは?」
「特に無いですが、陛下に挨拶したいですね。」
「おぉ!すっかり自分の世界に入ってて忘れてたわ!俺も行くかな。んでヴィグスは?」
「私は……シェルハザードに……」
「ムラムラ来たのね。まぁお前は魔導列車で行け。」
「僕だけなんでこんな扱いなんですか!」
「はいはい、ルドルフは?」
「私はルルバヌに行ってきます。私も魔導列車で行きます。」
「そうか。ディーアは?」
「俺様は飯いって風呂だな。」
「おう、ほれ金だけ持ってけ。」
「サンキュー。」
こうして俺達はそれぞれの休日を過ごす事になった。
俺とレイはヴェルコニアへ向かった。
「うむ。ここ半年会わない間に更に良い面構えになったじゃないかバーン、そしてレイ。」
「ご無沙汰しております陛下。」
「そんな畏まらんでも良いぞレイ。」
「悪いな兄貴。全部任しちまって。」
「ふん、全くだ。仕事屋のヴィグスまで連れて行ったのは中々骨が折れたぞ。」
ヴィグスって兄貴に評価されてんだなぁ。
すげぇじゃんアイツ!
「聞きたいのは国の情勢だろ?」
「さすがだなウィル兄。」
お見通しって訳だ。
「ヴェルコニアは当然だが私が王となった。そしてレムリアはロビンが継ぐ事になった。」
「へぇ。」
あの面倒くさがりのロビンがねぇ。
「貴様も事が済んだらバーニアムを独立させろ。私が王になったからにはヴェルクハイブは名乗れんし、一国独占だと不具合も生じるであろう。」
「えぇ!俺が王に!?」
「貴様は自分が思っている以上に民に慕われておる。それを考えるのであれば十分素質はある。エルファーナ姫も安心するだろう。」
「ん~。まぁ考えておくわ。今は目の前の事を片付ける事に集中させてくれよ。」
「ふん。レイも何かあったらいつでも頼って来てくれ。」
「有難う御座います。」
俺は城の連中にも挨拶をして回り、アーデルハイムやアクアザードにも寄りヴェルコニアの兵士達にも顔をだしてからレムリアへ向かった。
「よう、ロビン陛下。」
「ロビン陛下じゃないよバーン。相変わらず自由だねぇ。」
「まぁそうでもないさ……」
「珍しく深刻そうじゃないか!?熱でもあるのかい?」
「こらこら、ヒトを化け物みたいに言わないの。」
「えぇ!違うのかい!?」
「へへへ。」
何かロビンとこんなやり取りするのも随分と久しぶりだな。
そんな事を考えているとロビンはキリッとした表情に変わる。
「バーンがそんなに思いつめる相手か……想像もつかないね……」
「あぁ、しかも13人掛かりだぜ。しかも13人全員が化け物さ。」
「ふふ、マキュリファウンスを征服出来そうなメンバーだね。」
「余裕さ。」
「帰りを待ってるよ。僕の可愛い弟。」
「有難う。兄ちゃん。」
こうして俺は家族にもキッチリ挨拶を済ませバーニアムへと帰ったのであった。
更にもう1話いっちゃいますね……




